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週刊ストアジャパン

No.1377-2026/08/24

今週の表紙

稲穂が育つ先に建つスーパー。生産から販売まで、今年の米相場は一体どこに落ち着くのか

(奈良市古市町の「オークワ奈良古市店」前で)



  青々とした水田の先にスーパーの看板が見える。奈良県の平坦部で作られるヒノヒカリなどは、穂が出るのが8月下旬で、刈り取りは10月に入ってからだ。手前のこの稲が実るまで、まだ40日以上ある。
  売場をのぞくと、もう今年の新米が入荷していた。高知、宮崎、鹿児島などの早期米が7月下旬から動き出したためだ。気になる値段は5キロ3,000円前後で、前年より2~3割安い。産地に前払いされる概算金は最大4割下落し、店頭価格も前年比13%超の安値だ。一昨年からの「令和の米騒動」は、明らかに潮目が変わりつつある。作る側と売る側、そして買う側とで。


新米は2~3割安、どこで着地?


◇…農林水産省が8月14日に公表した全国約1,000店のPOS調査では、8月3~9日のコメ5キロの平均価格は3,220円。7週ぶりに22円上がったが、前年同月比13%超の安値だ。新米も、高知県産の早期米が5キロ3,500円前後、奈良の売場では宮崎県産こしひかりが3,280円(税抜き)と、昨年比2~3割安い。


◇…一方、産地は強い逆風下にある。高知、宮崎、鹿児島の早場米3県では、生産者に前払いされる概算金が最大4割下落した。JAみやざきのコシヒカリは60キロ18,000円程度にとどまる。前年産の在庫を抱える卸も損切りを迫られ、米穀機構がまとめた価格見通し指数は過去最低を更新している。


◇…販売の第一線を担うスーパーは、今年も矢面に立たされる。安さだけを前面に掲げれば、いずれ産地が細っていく。米問題は一筋縄でいかない複雑な背景がある。売場では、2キロや無洗米への品揃えの見直し、精米日の鮮度管理など、打つ手は限られている。写真の稲が実るころ、相場はどのように落ち着いているのだろうか。


今週の目次





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