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週刊ストアジャパン
No.1366-2026/06/01
今週の表紙
原油高とナフサ不足で「簡素化」の波。「色」まで削られる時代に
中東情勢の緊迫化を背景に、原油由来のナフサ価格の警戒感が強まっている。食品スーパーでは、まだ目立った混乱は見えないものの、包装資材やインキ価格の上昇は、じわりと売場へ広がり始めた。カルビーのポテトチップスのモノクロ包装化やカゴメのケチャップパッケージのカラー削減の発表もあった。色鮮やかな菓子売場は、これからどう変わっていくのか。スーパーの棚から見える「モノクロ化前夜」を追った。
◇…原油から精製されるナフサは、食品包装フィルムやレジ袋、トレー、インキなどの原料となる。中東情勢の先行き不透明感が長引けば、その影響は食品メーカーから、スーパーの売場に及ぶ。特に菓子売場では、パッケージの色やデザインが購買意欲を大きく左右する。今は当たり前に並ぶカラフルな棚も、静かに変化の入口に立たされている。
◇…食品メーカー各社では、資材コスト抑制へ向けて包装フィルムの薄肉化や、インキ使用量削減の動きが続く。最近では「過剰包装を見直す」という環境対応の名目も加わり、よりシンプルなパッケージへの移行を模索する声も聞かれる。スーパーの売場は長年、「にぎわい感」を色彩で演出してきたが、その色そのものがコスト対象になる時代が近づいている。
◇…一方で、相次ぐ食品の値上げを受け、売場には「生活防衛」の空気も濃くなっている。特売品を探し、値引きシールを待つ人々、PB商品の支持拡大――。消費者の関心は「映える売場」より、「少しでも安く、無駄なく」に移りつつある。スーパーの棚は、暮らしの空気感を映す鏡だ。もし売場から少しずつ色が消えていくなら、それは単なるデザイン変更ではなく、時代の変化そのものなのかもしれない。
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