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No.1166-2022/03/28

ヤオコーグループのディスカウント型SM

エイビイ、フーコット相次いで開店


No.1166号

子育て世代の多い郊外商圏に進出


  ヤオコーが第2の業態として注力するディスカウント型SMの新店が相次いでオープンした。生鮮3品の単品大量販売、100%PC供給の精肉・鮮魚、投げ込み什器を多用したグロサリー、チラシ無し、現金のみの決済などでローコストオペレーションを徹底。EDLPを実現する戦略だ。M&Aで子会社化したエイヴィ(店名はエイビイ)と、新たに設立した完全子会社フーコットの、2社体制でエイビイをモデルに事業展開する。


  まず、2月16日に、「エイビイ海老名店」が、神奈川県海老名市泉2‐5‐1にオープンした。JR相模線海老名駅の北側、ららぽーと海老名の近くに立地。駅前では超高層マンションの建設が進む。周辺一帯でも高層マンションが次々と建ち、30~40歳代の子育て世代がどんどん移り住んでいる。こうした購買力旺盛な人たちにとって、値段が安く、食材がなんでも揃うエイビイはありがたい存在だろう。


  海老名店は売場面積1,503坪で駐車台数389台。1フロアの店内は広々としている。圧巻は青果売場。右側の主通路奥まで平台が続く。しかも壁面の一部で延べ70尺ほどの凹みコーナーを2か所で設け、売場をさらに確保。


  生鮮素材中心の品揃えは徹底していて、惣菜はゼロ。グロサリーでは従来、レジ横のフロア部にあった酒類が、中央フロアのゴンドラ列に移動、替わりに箱売りの多いソフト飲料類をレジ横に置いている。グロサリーでは投込み什器も、奥の主通路でズラリ並べるなど目立つ。レジはセミセルフレジ16台。


  フーコットの2号店「フーコット昭島店」は、東京都昭島市もくせいの杜2‐6‐1に3月15日開店した。昭和記念公園の隣地で、今後宅地開発が進む地域。売場面積1,082坪で駐車場310台。店づくりはエイビイ海老名店をコンパクトにした感じだが、惣菜をピザ、寿司、弁当、揚物など10坪ほどのスペースでコーナー化。1号店の飯能店より充実させている。レジはセミセルフ12台。


今週の目次




SJW新店レポート

54年目の新たな出発。ブラッシュアップされた「7つのMD」とともに
 関西スーパー 鴻池店


今週の業界トピックス

ヨーク
 コンフォート西馬込店で注文から最短10分で配達の実験開始
セブン-イレブン
 弁当・惣菜メーカーのノウハウを活かした冷食拡充
西友
 PB「みなさまのお墨付き」全商品6月末まで据え置き
相鉄ローゼン
 「そうてつローゼンアプリ」配信開始。ウェルカムカードをデジタル化
サミット
 「社会・環境」HPをリニューアル
イズミ
 東広島市に初の「ゆめモール型SC」今秋開業
カスミ
 茨城県美浦村で移動スーパー運行開始
サミット
 老舗菓子メーカーと「くず餅」共同開発
福原
 生鮮食品センター部を新設し、デリカ、生鮮のセンター統括
伊藤チェーン
 伊藤吉一社長が営業本部長を兼務、社長直轄で内部監査課設置


メーカー トピックス

明治
 明治ブルガリヨーグルトから新感覚アイス登場
大関
 好評の「大関醸す」ブランドから麺用スープの素2品を新発売
森永乳業
 ゴロっと食感の「ゴロっとメロンのむヨーグルト」新発売


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

ヤマダイ[凄麺]
独自の“茹で”ノンフライ麺を発売して20周年


食品マーケティング

即席袋麺「ZUBAAAN!」(ズバーン)4月発売へ=東洋水産=
 *「正麺」に続くか? カップ麺「クッタ」も浸透
家庭用 冷食 日清ウェルナ、簡便・本格・栄養を見据えた開発
 *レンジ3分スナックパスタ*生パスタに大盛り


2022年5月販促カレンダー


今週の大店立地法公示速報


交差点

食品小売りの賃上げ伸び率鈍化



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