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No.1140-2021/09/13

スーパーリージョナルOMOリテイラー目指す

イオンとフジ、マックスバリュ西日本、東京と松山を結んでオンライン会見

No.1140号

大変化の鍵は企業と地方


  9月1日に開かれたイオンとフジ、マックスバリュ西日本の経営統合の発表記者会見で印象的だったのは、「コロナ禍により、日本の小売業も大変革を余儀なくされている」と言う岡田元也イオン会長の言葉。


  「コロナ禍が大変革を加速度的にもたらしている。デジタリゼーションを始め、すでに進行しつつあった大変化を加速させて、遅れていたと言われている小売業も大変革を余儀なくされている。コロナ禍で変化の加速と同時に近未来のいろいろな姿を垣間見ることができた。ワクチン等医薬品メーカーの活力を初めとして多くの企業の存在と力がコロナ禍で確認された。一方、地方の力の重要性も確認された。力不足を露呈したのは、中央政治、官僚、東京など大都会だった。従って鍵は企業と地方。双方の持つ変革力により、デジタリゼーションを通して日本全体の再びの発展が求められている。東京を変えるよりも先に地方を変えることにより地方に重心が移動して日本全体が変われる」。


  今回のフジとの統合では「革新に革新を重ねてオンラインとオフラインの融合、OMOとエコシステムとの構築を通じて、中四国地方の発展に最も貢献するイノベーティブな企業を目指していきたい」。


  そのため、既存業種業態以外の様々な分野でスタートアップ企業を含め多くの参画を求めてオンラインを強化。「スーパーリージョナルOMOリテイラーを目指す」考えだ。


  今回の記者会見はベルサール神田の東京会場とフジの本社のある松山会場をオンラインで結び、東京と松山のリアル会場で登壇した会見者が発言。その様子をリアル会場のスクリーンとオンライン参加のパソコン上に映し出した。質疑応答も2会場とオンラインの3か所から行うという複数ハイブリット形式。まさにオンラインとオフラインを融合させた「OMO」会見。これがニューノーマルになるのか。


今週の目次




SJW新店レポート

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 フードスクエアカスミ 友部店


SJレポート 関西に激震

H2Oが関西スーパーを子会社化、株保有のオーケーが「待った!」


今週の業界トピックス

イオン/フジ/マックスバリュ西日本
 経営統合、売上規模約8,800億円
オーケー
 前期決算で売上高5,000億円突破、経常利益率6.17%に
イオン
 トータルアプリ「iAEON」、店舗とデジタル融合、シームレスな体験提供
良品計画
 生活の基本商品約200品目を価格改定
U.S.M.H
 スマホ決済「スキャン&ゴー」全店に導入、500店突破
セブン&アイHD
 セブンプレミアムお茶飲料4種類600mlリニューアル


メーカー&ベンダー トピックス

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 「LINEミニアプリ」丸久とマルイが導入
東武ストア/大塚食品
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ニップン
 冷凍食品「ニップン ポケモンスナック」シリーズ発売に併せキャンペーン
日清製粉グループ
 環境問題中長期目標設定&TCFD提言へ賛同
東洋水産
 カレー天ぷらうどん でか盛り新発売
ニップン
 寄付講座の研究成果が米国化学会学会誌の表紙に
国分フードクリエイト
 「アーモンドミルクヨーグルト」をリニューアル


この食材 きほんの基本⑱|ヨーグルト

西欧の“牛乳文化“流入に伴って製造販売が始まる


今週の大店立地法公示速報


交差点

オーケー流貫いて関西狙う



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