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No.1131-2021/07/05

ローソンとH2Oが包括業務提携結ぶ

H2Oの駅コンビニ「アズナス」98店をローソンに転換

No.1131号

異業種連携し「面」でサービス提供


  ローソンとエイチ・ツー・オーリテイリングは6月24日、両社の強みを活かした企業価値の向上、およびサステナブルなマチづくりの強化を目的とした「包括業務提携契約」を締結し、両社間にて具体的な協議を開始したと、発表した。(10頁に関連記事)


  提携内容は今後、両社間で部会などを設けて進めるが、現時点では、H2Oグループの駅売店・コンビニ「アズナス」98店のローソンブランドへの転換、百貨店EC商品のローソン店頭での受け取り(今下期から)などが決まっている。


  今回の提携について、H2Oの荒木直也社長は「H2Oは関西ドミナント戦略を掲げ、この地域における小売り分野のシェア拡大を目指している。ローソンと提携することで、より可能性が高まると判断して、今回の決定となった。百貨店やスーパーで掴みきれない顧客ニーズをコンビニとの連携で把握したい。右手にリアル店舗、左手にオンライン活用で関西の全てのお客様と繋がっている状態を目指す。コンビニ、百貨店、スーパー、ベーカリー、成城石井などが連携し、関西の食を盛り上げ、食の分野で実践的な成果を上げたい」と述べた。


  一方、ローソン竹増貞信社長は「地域に合った出店、商品・サービスを展開することで関西の店舗を活性化する。地域の良いものをしっかり掘り起し、コンビニ、百貨店、スーパー、オンラインをデータでつないだ新しいシステムに乗せ、ぐるぐる回すのが理想だ。また、アズナスのエキナカ、エキチカの立地を生かし、ECの受け取り、乗降客のついで買いの取り込みなど、これから磨き上げ、より魅力的な店舗にしていきたい」と語っている。


今週の目次




流通羅針盤

ポストコロナの消費動向を見据え、巻き返しに動くコンビニ


新 激戦地 ストアシーイングMAP

阪和道・堺インター周辺 大阪府|堺市西区・中区


SJW新店レポート

駅改札前に小型店オープン。簡便と健康をテーマに駅前ニーズに応える
 東急ストア フードステーション 旗の台店


深読み直球 (株)島田研究室 島田 陽介

本当に日本のチェーンは、ウォルマートに学んだのか


今週の業界トピックス

西友
 新中期経営計画、リアルとネットでナンバーワンSMに
いなげや
 三浦屋の全株式を丸の内キャピタルに譲渡
ローソン/H2Oリテイリング
 包括業務提携、5つの検討部会で具体的な協議進める
いなげや
 組織変更と人事異動。3本部長制に変更し、新任取締役が就任


メーカー&ベンダー トピックス

昭和産業
 夏バテ防止。7月23日の「天ぷらの日」に合わせたレシピ公開
東洋水産
 夏向けに「黒い豚カレーうどん」など発売
三井食品
 広島産レモン果汁を使用したウイスキーハイボール発売
大塚食品
 ボンカレー海外展開を強化。中国で新発売
ニップン
 家庭用パスタ・そば製品の価格改定、9月納品分から


今週の開店情報


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・90

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


チェーンストア・コンビニの5月度販売概況

緊急事態宣言下、反動受け低調もライフ、東急ストアは既存店プラス
コンビニは客数増で2か月連続の全社既存店プラス


今週の大店立地法公示速報


交差点

ドンキ、ワークウェアに勝機



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