≫ウィンドウを閉じる


No.1097-2020/10/19

リアルとデジタルを融合

ビデオレールでデジタル販促展開(イオンスタイル有明ガーデン)

No.1097号

三つの実証実験を開始


  イオンスタイル有明ガーデンでは10月6日、コロナ禍において“顧客体験価値を向上させるにはどうするべきか”のテーマをもとに、最新のデジタル技術とリアルを融合したニューコンビネーションのモデル店舗の実証実験を開始した。


  実証実験は主に3つ。一つが「お客様との新たなタッチポイントづくりのためのデジタル販促」。デジタルサイネージやモニターで一方的に発信するだけでなく、お客との相互間のコミュニケーションに活用する。例としてコロナ禍で店内開催が難しいマグロの解体ショーなどを、バックヤードで行い、店内3か所に設置されたスクリーンでライブ配信する。さらにWEB上でもライブ配信する。


  さらに7本あるエンドのプライスカード設置部分に国内では初の試みとなるビデオレールを設置。ビデオレールはエンド上部に設置された小型カメラと連動しており、エンド前に立ったお客の年齢、性別などをAIが判断。お客に合わせたプロモーション映像を流し、表示されるQRコードでお客に合ったメニューも提案する。また電子棚札の機能も備えており、簡単に価格情報を切り替えることができるのも利点の一つ。


  2つ目は「カメラとAI技術を活用し滞在人数の把握と年齢認証を行う機能」。各レジレーンに置かれたAIカメラが、お客の年齢を瞬時に判断し、未成年とみられる酒購入者などの場合にはチェッカーにアラートを出す。


  3つ目は「どこでもレジ レジゴー」。同店のレジゴーの使用率は30%を超えており、現在レジゴーを展開しているイオンスタイル14店舗の平均20%と比べるとダントツで高い比率。今回の実証実験では退店時にスキャンするセキュリティゲートを設置。


  現在は貸出スマホを使い専用レーンで精算を行っているが、今秋リリース予定のアプリをダウンロードした自身のスマホで、買物終了後にゲートをタッチするだけで決済できるようになり、接触機会を大きく削減できる。


今週の目次




SJW新店・改装店レポート

魅力あふれる駅前店に。単身世帯が多いエリア、幅広いニーズに応える
 ライフ 阪神鳴尾店
惣菜に“コンセ風”コーナーを初導入。スキャン&ゴーなどデジタル化を強化
 フードスクエアカスミ 結城店


本誌創刊23周年記念特集

転換期迎えた、チェーンストア経営(第2四半期決算)
イオン コロナ禍、デベロッパーの苦戦をSM、ドラッグで補完
セブン&アイHD 3~8月期計画利益を上回るもコロナ禍で減収減益
ファミリーマート コロナ禍の影響をすべて盛り込み最終赤字107億円
イオンモール コロナ禍での臨時休業が響き、当期損失108億6,500万円
平和堂 単体、2期連続増収で、過去最高益更新


今週の業界トピックス

マルミヤストア 大分県地球温暖化対策協会に133,000円を寄付


メーカー トピックス

東洋水産 カップ即席麺で名店とのタイアップ品
マルハニチロ お魚ソーセージ新商品の販促


今週の開店情報


2020年12月販促カレンダー


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・73

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


今週の大店立地法公示速報


交差点

二転三転、GoToトラベル



≫ウィンドウを閉じる