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No.1074-2020/04/27

全国に緊急事態宣言 新型コロナウイルス対策、各店で

チェッカーとお客を守る「透明アクリル板」や「足元表示」


No.1074号

やはり、速やかに開示が「一番」


  ついに、全国に緊急事態宣言が出されることになった新型コロナウイルスの感染拡大。食品スーパーは、自粛対象外になったのは当然のことだが、不特定多数の人を受け入れる店舗側の対応は素早かった。  首都圏と関西圏のスーパー各社を駆け足で回ってみたが、今回は見事に足並みが揃った。本格的なレジガードもあれば、手づくり感満載のものも。いずれも「従業員の健康も守らないといけない」という強いメッセージが込められていた。


  全国のイトーヨーカドーの売場は4月16日からアリオ内を含め、全店で20時閉店を決めた。レジカウンターには、ビニール製の間仕切りを設置し、レジ待ちに一定の間隔を空けるよう床にテープを貼り、「密接」を回避する。


  関西のある小売市場がルーツの食品スーパーでは、「4月8日『臨時休業』」と告知をしていたが、SNS上で「感染者が確認された」「店内を極秘消毒」と流されてしまった。同店は「投稿は全くのデマで、保健所や警察に被害を相談させていただきました」と再掲示した。「春期棚替えのため」など、予め休業の理由を示しておけば良かったのかも。


  一方、滋賀県を中心に店舗展開する平和堂は、「富山県の店舗で従業員が感染したので一時休業、全館で消毒を実施した」とリリースした。同社は先に「新入社員の京都産業大学生が感染」の時も事細かに対策を講じ、マスコミに発表した。


  企業にとって「マイナス情報」は進んでリリースしたくないのが常だが、結局は事実関係を素早く開示し、対策に取り組んだ方が企業イメージを落とさず、ベストなのは言うまでもない。長丁場になる「新型コロナウイルス」対策。各社の対応の良い所を採り入れ、実践したいものだ。


今週の目次




流通羅針盤

コロナ後はネット販売とラストワンマイル強化が不可避


SJ決算レポート CVS篇 2020年2月期決算

6社計のチェーン全店売上高は1.3%増の10兆6,952億円
営業利益は5.0%増の3,514億円。店舗数は203店舗減少


SJW新店レポート

地域色を鮮明にした新MDを投入したRSC内店舗
 ヤオコー スマーク伊勢崎店


ニューストア |平和堂 CoCoRo Plus ららぽーと和泉店

20~30歳代の女性を中心に人気
「コスメ&バラエティストア」の新店舗


今週の業界トピックス

イオンモール 「イオンモール白山」の建設工事に着手
ベルク 代表取締役社長に原島一誠代表専務が就任
ライフコーポレーション 学校給食用牛乳販売の第2弾を4月22日から開始
ライフコーポレーション 銘産菓子を4月25日、5月2日の土曜限定で特別販売


メーカー&ベンダー トピックス

寺岡精工 コロナウイルス飛沫感染防止に「チェッカーガード」を販売開始
三菱食品、マルハニチロ、東洋冷蔵 シーフード、冷食で伸ばせるか?
東洋水産 カップ入り新・即席麺、全国発売
日清フーズ 「日清 から揚げ粉 逸品」新発売
昭和冷凍食品 家庭用冷食2品新発売、「ふんわりケーキ屋さん」


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

大徳醤油 [ほたるいか魚醤]
醤油麹を使った生臭くない魚醤がプロに大好評


今週の大店立地法公示速報


交差点

3密回避の規制は現場の負担増を招く



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