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No.1056-2019/12/09

セルフレジ機能搭載のスマートレジカートの評判

スーパーセンタートライアル田川店(福岡県田川市)

No.1056号

「使う人、使わない人」は2分化 


  「テクノロジーで流通変革を目指す」がモットーのトライアルカンパニー(本社、福岡市)は11月27日、スマートストア「スーパーセンタートライアル田川店(以下、田川店)」をリニューアルオープンした。150台用意された最新のセルフレジ機能を搭載したスマートレジカートで「買い物体験」する人の評判は上々。「新時代の到来」を肌で感じた。


  博多からJR線を乗り継いで1時間あまり。田川伊田駅から、さらに平成筑豊鉄道で1駅の下田駅から徒歩5分のところにある田川店。ディスカウントストアのイメージがあった店内は、木目調の床、強化されたデリカコーナーや、アール(曲線)レイアウトのファッション売場に変わるなど、13年ぶりの大改装ならではのことだった。


  何より目を引いたのは、店頭に配置されたタブレット付きの買い物カート150台。使うには「TRIALプリペイドカード」に入会登録、現金をチャージする必要がある。手に取った商品のバーコードをスキャンし、バーコードが付けられないリンゴなどは画面上にタッチして処理する。「購入金額やチャージ不足なども表示される」のは、意外と評判だ。導入はトライアルでも数店舗目だが、バージョンアップして、かなり使い勝手が良くなっている。


  「ワシは使わん!」と言い切ったお年寄りの男性がいたが、高齢者に限らず「使う人は使う。チャレンジしない人はしない」とハッキリ分かれているようだ。だが、AI化はスマホと同様、ブレーク寸前なのは間違いない。


  「炭坑発祥の地・田川」で、最新のテクノロジーを搭載したレジカートを押して買い物する光景に「新時代の到来」を見た。「キャッシュレス決済」が今後どうなるのか、1年を締めくくるのにふさわしい開店だった。(次号以降に「田川店」の新店レポートを掲載)


今週の目次




今週の業界トピックス

イオン 英オカドと提携し、次世代ネットスーパーを本格展開
日本GLP 国内最大級の物流施設、敷地30万㎡規模で来春着工
寺岡精工 ペットボトル減容回収機、沖縄のセブン店舗に導入開始
福島工業 「フクシマガリレイ」に社名変更
昭和産業 船橋工場内に「プレミックス工場」を新設
東洋水産 即席麺・大盛りサイズの豚汁うどん
小川珈琲 希少度高いコーヒー栽培品種「ゲイシャ」使用のクリスマスケーキ販売


スーパーマーケット企業 決算発表より

マックスバリュ東海 下期にマックスバリュ中部を吸収合併
マックスバリュ西日本 マルナカ、山陽マルナカを連結化、2ケタ減益


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・52

― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJW新店レポート

競合ひしめく激戦地。2017年閉店のダイエー跡地にオープン
 フードスクエアカスミ 三芳店
直営ショップ「焼き処 松清」1号店。チルドのミールキットを販売開始
 フレッセイ 有馬店
カフェ&バー併設した新業態、渋谷の新商業施設地下1階で営業
 グルマン マーケット キノクニヤ 渋谷スクランブルスクエア店


食品マーケティング

日清フーズ、冷食スパゲティの縦型包装浸透
*品質はより「こだわりのソース」を追求
*“青の洞窟SHIBUYA”イルミネーション点灯


今週の開店情報


今週の大店立地法公示速報


交差点

機械と人の棲み分けの時代に



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