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No.1035-2019/07/01

「ちゃんとごはん」を売場全体で提案する

マックスバリュ森孝東店(名古屋市守山区)

No.1035号

未来型のSMに取り組むヤオコー


  ヤオコーは6月18日にオープンした「ヤオコー川越今福店」の青果売場でゼロ平台を活用し、鮮度の良い青果物を単品量販するダイナミックな売場を展開した。今年3月22日にオープンした未来型の旗艦店「ヤオコー久喜菖蒲店」でも導入している試みであり、来店客に強烈なインパクトを与え、今日のお薦め商品が店に入った瞬間に一目で分かる仕組みとしている。青果売場全体が色鮮やかに、絵になるような陳列がされている。


  久喜菖蒲店で販売開始したオリジナルミールキット「Jitan(ジタン)」を川越今福店でも鮮魚売場と精肉売場の簡便商品コーナーの中で展開している。世の中の流れは、簡便・即食商品である時短に向いている。ミールキットは自宅まで商品を届けてくれる宅配商品としては人気を博しているが、SMの店舗ではまだ各社が取り組み始めたばかり。認知されるのにはもう少し時間がかかりそう。


  川越今福店では8月下旬からネットスーパーを開業する予定。同社のネットスーパーは三芳藤久保店、志木宗岡店、上福岡駒林店、川越南古谷店に続いて5店目。店頭で販売している生鮮やデリカも取り扱い、お客のパソコンやスマホ、タブレットから注文すると、最短で4時間で自宅に届くサービス。川越今福店では半径約2.5kmの約4万人を対象とし、日販目標は30万円。リアル店の間を埋めていくのがネットスーパーの戦略だ。


  さらに、顧客参加型の料理講座「Enjoy ヤオコーキッチン」を8月上旬から川越今福店でスタートする。同様の料理講座は川越西口店でも実施し2店目だが、川越今福店では初めてヤオコーカフェで開催する。食に関する様々な疑問や悩みを共に学び、毎日の豊かで楽しい食卓づくりに役立ててもらうのが目的。参加料金は1回500円程度としており、月に2回ほど開催し、午前と午後に各回最大8人の定員としている。


今週の目次




流通羅針盤

 18年度SM決算、成長鈍化鮮明に、リージョナルでの再編進む


今週の業界トピックス

 セブン&アイ、日本コカ・コーラ
  世界初の完全循環型再生ペットボトルリサイクルを実現
 楽天、西友 横須賀の猿島にドローンを使って配送
 ミニストップ、ローソン 廃プラ削減策を実施
 青森中央学院大学・大学院 「留学生限定」日本企業就職セミナーを開催


メーカー トピックス

 寺岡精工 食品製造・加工と製造・物流に特化したショールームを開設
 大塚食品 肉不使用「ゼロミート」シリーズ第2弾「ソーセージタイプ」を新発売
 東洋水産、ピエトロ、佐藤食品工業 シーズンイン、冷麺へ販促
 昭和産業 ショーレイ・浜本社長退任、後任に田付志布志サイロ社長


今週の開店情報


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・42

 ― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


SJWスペシャルインタビュー

平富郎氏が語る「人間万事、塞翁が馬人生」 第1回
 引き売りから身を起こし1代で東証1部上場企業に


SJW新店レポート

 エリアマネージャーを店長に再配置、スピード感のある個店の動きを強化
  オオゼキ 府中店
 五感を売場で実感してもらい、買い物が楽しくできる「新業態店」に
  マックスバリュ 森孝東店


チェーンストア・コンビニの5月度販売概況

 令和を迎えた5月度。好天続き、季節商材が好調に推移
 食料品は農産の相場安の影響などあり低調


今週の大店立地法公示速報


交差点

「ワンコインサービス」体験談



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