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No.1023-2019/04/01

SJW店舗ウォッチング

イトーヨーカドー食品館 千住店

イトーヨーカ堂、創業の地で再出店

No.1023号

ザ・プライス業態から食品館にS&B


  3月15日(金)イトーヨーカ堂は発祥の地である東京都足立区北千住に「イトーヨーカドー食品館千住店」をオープンした。北千住は複数の公共交通機関が交差する交通の要所で、古くは宿場町として栄え、近年は住みたい街ランキングで全国23位に選ばれるなど魅力ある街に変貌している。柄が悪い、ださいイメージが払しょくされつつある背景にはつくばエクスプレス開通後、東京芸術大、東京電機大などの北千住キャンバスが新設され、若者が流入していることがある。


  古くからある宿場町通り商店街も新旧入れ替えなどで整備され、活気を取り戻している。その一角に新築された高層マンションの1階、2階部分にヨーカ堂食品館が入居した。当地は創業者伊藤家の関連企業が所有しており、以前は「イトーヨーカドー千住店」から「ザ・プライス千住店」と変遷、16年には一旦閉店し、高層マンション併設型施設として生まれ変わった。地元住民、商店街、行政など多くの関係者から今回の再開を祝福されており、地域の期待度は高い。北千住は1㎞圏内に5万人が居住するという狭域高密度の商圏になっている。


  同店の売場面積は992㎡。1階は生鮮3品と惣菜に特化し、2階が加工食品、チルド、デイリー、冷凍食品で構成した売場になっている。レジ台数は7台で、1階で集中展開。2階にイートイン席を16席設置。千住には青果市場があり、市場から直送で毎日新鮮な野菜を届けてもらい、店頭でやっちゃ場のイメージで販売、昔からある千住園に着目して、良質の千住ネギも扱う。


  マーケットが伸長している簡便食品を強化するため惣菜売場を真ん中に配置し、千住のオリジナルメニューを開発している。例えば千住ネギを使ったかき揚げ、つまみ揚げをどんぶりにした千住天丼、寿司の売場では1010(せんじゅ)円の江戸前千住にぎり。一階は精肉と鮮魚では簡便メニューを隣接させて、合同で展開。2階の洋風ゾーンではスイーツの地元企業と組み千住ロールを開発した。


今週の目次




流通羅針盤

 廃プラ削減、脱プラへ舵を切る大手小売と外食各社


今週の業界トピックス

 ミニストップ 19年商品政策。独自の企業イメージを今後も増進


メーカー トピックス

 イシダ 計量センサ内蔵し、誰でも美味しく揚げられるフライヤー


今週の開店情報


マンパワーの育成戦力化とマンアワー確保の処方箋・36

 ― 生産年齢人口(働く人)激減の諸施策 ― 小澤 信夫


ニューストア |イオン川口前川 バス de スーパー

 期間限定のバス型店舗を埼玉県川口市に出店


ニューストア |Picard(ピカール)横浜ベイクォーター店

 木目調の新デザインを初導入


SJW新店・改装店レポート

 広域商圏型SCが集積し、至近距離でSMが三つ巴となる
  ヤオコー 久喜菖蒲店
 サミカフェ、おためし下さいなど最新MDを導入
  サミットストア 小平上水本町店


チェーンストア・コンビニの2月度販売概況

 農産の相場安&季節商材の不調からSM・GMSは苦戦
 既存店プラスはサミットのみ。コンビニは堅調


SMトレードショーでの提案|国分グループ

 “健康”、“簡便”をキーワードに展開する3ブース


食品マーケティング

 マルハニチロ、市販用冷食に米飯メニューを拡充
 *肉系メニューに水産調理品の盛り込み
 *新中華街シリーズ麺には「汁なし担々刀削麺」


今週の大店立地法公示速報


交差点

作業服店が女性客を狙う



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