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No.996-2018/09/10

解体ショーは毎日 大起水産が「まぐろパーク」をオープン

(大阪府・堺市)

No.996号

「インバウンド客」にも期待


  大阪府内を中心に、鮮魚市場や回転寿司店を展開する大起水産が、堺市北区中村町に日本最大級のお魚体感マーケット「まぐろパーク」を開店し、家族連れなどで賑わっている。
  この大型商業施設は同社が堺中央綜合卸売市場内で運営している「街のみなと堺本店」に隣接していた家電量販店が撤退したので、既存店舗200坪を800坪に拡大し「家族で楽しめる食のテーマパーク」という形で新たにオープンしたものだ。


  「まぐろパーク」と銘打つだけあって、店内では「生・本マグロの解体ショー」を毎日開催している。さばきたてのマグロをお造りや握り寿司で販売する一方、220席あるフードコート「街のみなと食堂」で、マグロ料理を寿司・丼・定食などでも味わえる。


  1978年から、マグロ加工専門問屋の業務を始めた大起水産は、当初から「マグロ」にこだわり続けていた。今回は多くの人に「新鮮でおいしいマグロ」を味わって欲しいという願いがあり、思いが実現した。


  生・本マグロは脂の乗りが良く、安定的に仕入れることができる長崎・鹿児島産の養殖物が主体。8月24日の開店日には、30~50㎏のマグロを15本もさばいた。マグロ以外の鮮魚は、主にグループ会社の大起産業を通して鳥取県・境港から入荷する。また、青果では九州屋が入り、精肉も充実した売場になっている。


  「物事の始まりは堺から」という言葉があるように、堺市は鉄砲伝来が包丁などの刃物産業に、利休のお茶文化が和菓子の老舗に引き繋がれている。仁徳天皇陵に代表される百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産に登録されれば、インバウンド客にも「マグロの新名所」としてアピールできるが、台風21号の直撃で閉鎖になった関空の再開が気がかりだ。


今週の目次




今週の業界トピックス

 ローソン 「朝昼守って、夕夜間拡大」戦略で需要を掘り起こす
 イトーヨーカ堂 野菜の日に新素材「ベジート」を使ったメニュー提案
 平和堂 48年の歴史を刻んだ「石山店」を建て替え 仮設店舗で営業開始


メーカー トピックス

 伊藤園 第1四半期は増収ながら営業・純利で減益
 かどや製油 ごま油の新工場建設をスタート
 昭和産業 中食、外食などに向け新フライ油を全国発売


SJ決算レポート 生協篇

 2018年3月期の業績は7生協の供給高がプラス
 店舗事業は3生協が減収だが、宅配事業は全8生協が増収


2018年下半期SC開設件数 日本ショッピングセンター協会

 今下期の商業施設の開設は日本橋髙島屋S.C.など23カ所
 上期は東京ミッドタウン日比谷など17SCが開業


SJW話題店・新店レポート

 高収益企業を牽引する800坪SSMの標準店舗
  ユニバース 十和田東店
 スーパーデリカテッセン展開、Hana Cafeで電話注文のピザを提供
  ベイシア 羽生店
 横浜市内3店舗目のプチを出店、認知度が徐々に高まり好調に推移
  マルエツプチ 花咲町六丁目店


今週の開店情報


焼酎と日本酒 オエノングループが秋の新製品

 福徳長酒類「博多の華」シリーズ2種


今週の大店立地法公示速報


交差点

今年は豊漁。旬の秋刀魚を楽しむ



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