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No.940-2017/07/10

見通しやすく商品を取りやすい店内

No.940号

「毎日でも来るわ」の声も


  本誌の看板ページである「新店レポート」。最近は改装店も積極的に取り上げているが、レイアウトを変えたり、什器を入れ替えたり、大改装、部分改装に関わらず、各社各様の取り組みがうかがわれて、興味深い。お客さんの評判が良く、売り上げアップにつながれば、苦労も吹っ飛ぶというものだが、今回はオークワが採用した「低い冷蔵ケース」に注目したい。


  「これまでなかったインストアベーカリーを導入し、イートインを併設。惣菜部門を前面に、正面にバイキングコーナーを配置した」――というのがオークワ本社中島店の改装のメインになる部分だ。


  だが、これ以外にも旧来の什器を入れ替えたのを機に、ちょっと見ただけではわからないが、明らかに変わったところがある。それは、メインの入り口ではなく、奥の方にあるソフトドリンクやリカーの「セミ多段ケース」が低くなったことだ。


  表紙の写真を見ていただければ“一目瞭然”だが、通常は腰高(手摺り高)といわれる部分が45~55cmあるのに対し、オークワのケースは18cmしかない。30cmばかり低い製品が採用されているのだ。


  ケースが低くなったことにより、一番奥の加工肉のところまで、「ストーン」と見通せるようになった。社内会議の資料風に言えば「開放感と視認性の実現」という風になろうか。


  年配のお客さんに聞くと「お店が広くなったので、前より買いやすくなったわねぇ」という声が返ってきた。やはり、見た目というのは大事な要素だ。


  開口部が広くなったことで、上下方向のボリューム感と立体感の表現がしやすくなった半面、省エネ面では若干マイナス面もある。トップの意向で決まった今回の「30cm低床化」の効果に注目したい。


今週の目次




今週の業界トピックス

たいらや 接客・サービスにも磨きをかけ、SM地域一番店を目指す
ファミリーマート&サークルKサンクス ファミマに一本化されるサマーギフト
日本生協連 初の試みとして「CO・OP商品実感フェスタ」を都内で開催


メーカー トピックス

山崎製パン ウエルシアと共同開発の低糖質クロワッサンが好調
東洋水産 7月中旬「マルちゃん正麺 カップ濃いめ醤油豚骨」発売


今週の開店情報


本誌創刊20周年記念特集

トップに聞くスーパーマーケット業界の課題と展望
グループ内グループ化進む
 シジシ―ジャパン代表取締役 CGCグループ代表
 堀内 淳弘 氏
成熟時代に見合った成長を
 オール日本スーパーマーケット協会会長・コプロ代表取締役社長
 田尻 一 氏
共通プラットフォームの上で独自色出す
 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス 代表取締役社長
 藤田 元宏 氏


SJW改装店レポート

「新たな課題、率先して実行」ニーズを先取り提案する「モデル店舗」
 オークワ 本社中島店


新 激戦地 ストアシーイングMAP

東大宮駅周辺 埼玉県|さいたま市見沼区


新社長に聞く

経営理念を尊重し、新たな取り組みにチャレンジ
 明治屋 代表取締役社長
 松沢 幸一 氏


メーカー情報

森永乳業 TBCドリンクが期間限定パッケージ
合同酒精 スペインのワインを発売


〈安全・安心・美味〉確立へ フリーデンiTQiで日本初の快挙

やまと豚3年連続優秀味覚賞を受賞
同時に「骨付きハム」も三ツ星スタート


食品マーケティング

マルハニチロ「充実食」テーマに下期・新商品発表
 *市販冷食‘おいしいおかず’「肉ガブッと!ぶ厚いとんかつ」など
 *新石巻工場で新たに冷食・ハムカツ製造へ(伊藤社長、米岡専務談)


今週の大店立地法公示速報


交差点

消費者は変化を求める



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