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No.939-2017/07/03

Grand Generation イオンのシニアシフト店、西日本にも登場

No.938号

「毎日でも来るわ」の声も


  イオンが進めているシニアシフトの店舗「G.Gストア」。西日本初の旗艦店が大阪府茨木市にお目見えした。「健康」をコンセプトに、買い物だけでなく毎日でも「集ってほしい」と、様々な仕掛けが用意されている。「元気!いばらき体操」の後は、モーニングコーヒーや健康測定。フードコートも充実している。冷蔵品も「即日便」で配達してくれる。


  「平日の道路は介護の送迎車と宅配便の車ばかり」――それは店舗の中にも表れている。平日朝の食品売場。60歳以上のシニア世代を多く見かける。すでに全ての「団塊の世代」が65歳以上のリタイア年齢に達した昨今だから、男性の買い物客も数多い。


  この人たちが80歳に達するまでの余暇時間は10万時間以上ある。何もしていないと、時間を持て余すだけだ。「グランド・ジェネレーション店舗」は、こうした世代にもっと店舗に集ってもらおうという狙いがある


  大阪からJRか阪急線を利用すれば、20分足らずで茨木に着く。ベッドタウンとして早くから開けた住宅地だ。この店舗は、ジャスコ新茨木店としてオープン。岡田元也・イオン社長が初代店長を勤めた「歴史ある店舗」だ。


  店舗とともに、住民も年齢を重ねた。何人かのシニア世代の人に聞いてみた。「朝、公園でラジオ体操をしているの。6時半はちょっと早いわね。ここだと、8時から? それだったら、毎日でも来るわ。ついでに、買い物もできるし…」(60代後半・女性)


  時代に合わせて店舗の形態を変えていく――内装やレイアウトを一新するばかりでなく、売る側の意識も時代に合わせてというのが今回の改装コンセプトだ。「GMSの時代は終わった」のではなく、形を変えて始まるのだろう。


今週の目次




流通羅針盤

ダイエー復活!3年後に売上7,000億円構想掲げる


新 激戦地 ストアシーイングMAP

高坂駅周辺 埼玉県|東松山市


今週の業界トピックス

日本生活協同組合連合会 日本生協連会長にコープこうべ本田英一氏を選出
コープネット事業連合 コープデリ生活協同組合連合会に名称変更


メーカー トピックス

雪印メグミルク 2,000人に牛乳の期待度を調査
マルハニチロ 量販~CVS惣菜向け冷食が上昇


今週の開店情報


世界が感動する日本のおもてなしの歴史的変遷と実際・35

― OMOTENASHIが日本の代名詞に ― 小澤 信夫


SJW改装店レポート

「集う」がテーマ シニア世代にシフト、男性客の動向に期待がかかる
 イオンスタイル 新茨木
10年経過し地域特性に合わせ改装、デリカと酒売場を強化。相対販売も充実
 プレッセプレミアム 東京ミッドタウン店


本誌創刊20周年記念特集

トップに聞くスーパーマーケット業界の課題と展望
個店経営でないと実現しないライフスタイルアソートメント型SM
 一般社団法人日本スーパーマーケット協会会長・ヤオコー代表取締役会長
 川野 幸夫 氏(続)


チェーンストア・コンビニの5月度販売概況

日曜が1日少なく、SM・GMSは苦戦
コンビニは行楽需要の影響で好調


今週の大店立地法公示速報


交差点

米国アマゾン動く



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