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No.938-2017/06/26

おかげさまで本誌創刊20周年

No.938号

人口減時代の流通を探る


  おかげさまで、本誌は今年創刊20周年を迎えました。ご愛読者様を始め、ご支援いただいたすべての方々に感謝申しあげます。


  食を中心に日常の生活者の幸せ向上を願い、それを支える流通小売業を中心に製配販の活動を広く伝えることで、その実現をサポートしたいと日々活動し、紙面を製作してきました。


  創刊した1997年から2000年前半にかけては、バブル崩壊後の後始末の真っ最中で、金融ビッグバンが騒がれ、大手GMSの経営の窮状が明らかになり、大きく再編されました。一方で大型店の出店規制は大店法から大店立地法に移行し、スーパーマーケットの出店がしやすくなり、多店舗展開するSM企業が増え、スーパーマーケットの時代に入りました。


  今や、少子高齢化、人口減、人手不足、共働き世帯の増加、IT、ネットなどがキーワードになり、急速に進む高齢化と人口減への対応が喫緊の課題になってきています。特にこの問題は地方で厳しいものがあります。北海道の最北端、稚内市の稚内駅前で200坪のスーパーマーケットを営業する相澤食料百貨店は家庭の味の惣菜が人気で地元民から支持されていますが、この店の宅配は1日平均100件もあります。老人が多く、買った商品をたくさんは持って帰れないからで、青果卸で動かしているトラックを活かして無料で配達しています。売上の4割にもなっていて、価格の安さをあまり求められないことから、採算は合っているようで、現在、日本郵便と組んで遠方へのカタログ販売を計画しているといいます。


  アマゾンがホールフーズを買収するというニュースが海の向こうから飛び込んできましたが、戸口までいかに届けるかも高齢社会では大きなテーマになりそうです。


今週の目次




SJWレポート

ドラッグの出店計画数、SMに肩を並べる
大店立地法、16年間の全届出件数10,405件を分析


本誌創刊20周年記念特集

トップに聞くスーパーマーケット業界の課題と展望
再来年の消費税10%は凍結か延期を
 日本チェーンストア協会会長・ライフコーポレーション代表取締役会長兼CEO
 清水 信次 氏
スーパーマーケットはまだ成長期
 一般社団法人日本スーパーマーケット協会会長・ヤオコー代表取締役会長
 川野 幸夫 氏
商品知識があるからこそ提案できる
 協同組合セルコチェーン理事長・さえきセルバホールディングス代表取締役社長
 佐伯 行彦 氏
日本のスーパーマーケットを楽しくしたい
 サミット代表取締役社長
 竹野 浩樹 氏
安心安全な食卓を提案する
 いなげや代表取締役社長
 成瀬 直人 氏


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

小笠原製粉 キリンラーメン
愛知県碧南市民のソウルフード、家庭の常備食


SJW新店レポート

幹線道路沿いの適地に出店。売場も広く、ゆったり「買物空間」
 阪急オアシス 伊丹昆陽東店


今週の業界トピックス

ユニー・ファミリーマートHD&ドンキホーテHD 業務提携の検討開始
AJS 田尻AJS会長、コプロ代表取締役社長に就任
日本ボランタリーチェーン協会 齋藤会長が続投し1期2年間務める


食品マーケティング

(株)ファーマインド、全国14の青果専用センターを展開
マルハニチロ、業務用「春巻」3種類は好調に推移


キーワードは〈価値と魅力〉 こだわりの周辺と今後の課題

SMの売場に活を入れた「こだわり」
長年の活動がSMの意識改革に貢献


第14回こだわり商品展示会 7月25日、丸ビルホールで開催

38都道府県からの「こだわり提案」


今週の大店立地法公示速報


交差点

台湾の「おにぎり弁当」の味



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