≫ウィンドウを閉じる


No.935-2017/06/05

10年経った六本木の東京ミッドタウン。東急ストアの高質SMが改装

No.935号

  2007年3月30日に東急ストアが開店した「プレッセプレミアム東京ミッドタウン店」が2017年5月19日にリフレッシュオープン。10年間にレイアウトの部分変更は実施してきたが、今回は売場内にあったエレベータやエスカレータを撤去。ゴンドラの高さも30cm下げ1m35cmとして正面売場の見通しを良くした。


六本木の地域性に合わせた店に


  東急ストアが10年間、都内・六本木で営業してきた「プレッセプレミアム東京ミッドタウン店」は場所柄、特殊な店となっている。三井不動産が主体となって開発したオフィス兼住居の入った複合商業ビル「東京ミッドタウン」の地下1階にあり、都営地下鉄や東京メトロの六本木駅に直結している。


  売場322坪の「プレッセプレミアム東京ミッドタウン店」ではサービスカウンターにお客が多数詰め掛けて、様々な要望をしていくそうだ。この商品が欲しいというようなことから、当日宅配サービス(有料)は1日平均で60件はあり、売場から駐車場及びタクシー乗り場まで商品を運ぶポーターサービスも土日祝日には10件ほどあるという。平日の客単価は2,800~3,000円と同社の中でも格段に高い。一方、土日祝日の客単価は1,900円。1日の客数は平日が4,000人前後、土日祝日にはオフィスワーカーは減るが来街者が増えるため4,500人となる。


  今回の改装ではまず、サービスカウンターの面積を広げた。正面売場から見えるゴンドラの高さも1m65cmから1m35cmに引き下げることで、奥にあるデリカや酒売場まで見通しを良くした。また、柱周りのミラーも止めて、装飾も出来るだけ少なくしてシンプルな形にした。1階にあったテナントのベーカリーカフェの浅野屋は撤退し、売場から1階に繋がっていたエレベータとエスカレータは撤去した。


  開業当初の年商は20億円だったが、今から5年前に毎年6、7%ずつ売上が伸びて前年度は初めて30億円を超えた。10年間ずっと24時間営業を続けてきたが、今年2月1日に7時~24時までの営業時間に変更した。深夜時間帯の売上構成比はこれまで5%あったが、24時間営業を止めても売上前年比は0.1%減と変化しなかったそうだ。改装後は年商31億7,000万円を目指している。


今週の目次




流通羅針盤

しがらみのないプロ経営者が企業を改革する時代到来


今週の業界トピックス

バロー ドラッグに価格競争力のある生鮮品をプラスする新業態に挑戦
ローソン・ポプラ 出資比率を18%に拡大、ポプラの競争力底上げを
マックスバリュ北海道 ダイエー承継店が黒字化、いちまるは黒字化見込む
マックスバリュ東北 新潟7店舗の分割移管などで減収増益に
マックスバリュ西日本 3期で65%の既存店を活性化
日本チェーンストア協会 清水信次会長が続投
日本フランチャイズチェーン協会 新会長に中山勇ファミリーマート会長


今週の開店情報


世界が感動する日本のおもてなしの歴史的変遷と実際・33

― OMOTENASHIが日本の代名詞に ― 小澤 信夫


SJ新店レポート

「ひかりまち ベイフロント」。徳島初の「モノ」と「コト」の新空間
 イオンモール徳島/イオンスタイル徳島
生鮮と惣菜を揃えた新旗艦店、客と会話できる売場を目指す
 成城石井 池尻大橋店


チェーンストア・コンビニの4月度販売概況

日曜が1日多く、食品も好調に推移
 SMは2社を除いて既存店プラス


ロングセラーさらなる拡販へ

福徳長酒類 「博多の華 むぎ 八年熟成」
森永乳業 新商品発売でキャンペーン展開


企業動向

日本アクセス、2018年3月期連結業績を上方修正


食品マーケティング

日清製粉G、鶴岡市の街づくり「Fu-Doの活動」に協賛
 *ユネスコ食文化創造都市の取り組みFOODEVERへ
ピエトロ、当期食品事業への方針説明
 *新経営体制でドレッシング、パスタソース、冷食事業等へ拡充


今週の大店立地法公示速報


交差点

家族化するペットと殺処分



≫ウィンドウを閉じる