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No.932-2017/05/15

「毎日、わざわざ行きたくなる 第3の居場所」。イズミのLECT(広島)

No.932号

  イズミの新業態店「LECT(レクト)」が大型連休前の4月28日にグランドオープンした。広島市西区で1989年に開催された「海島博」会場跡地に建設された東西に細長い店舗だ。西側にイズミ、真ん中は蔦屋書店、東にはカインズという知食住を代表する業種が入居。1人でも読書や食事が楽しめる「毎日、わざわざ行きたくなる 第3の居場所」を提供する。


朝から晩まで楽しめます


  「レクトに行かれるんですか? スーパーでTカードが使えるって、すっごくないですか」。前泊したゲストハウスの主が、朝から取材に行くと聞いて、興奮気味に話した。プレオープンにも行ったという30代前半の若者だ。


  ネットでしかモノを買わないので、ポイントが貯まる一方だが、食品などでは今まで使える場がなかったと言う。DVDを借りたり、ファミマでわずかのポイントしか手にしたことがない記者とは大違いだ。


  LECT支配人の三浦健司氏は「三世代でもひとりでも、いろんな組み合わせの人が、それぞれ朝から晩まで楽しめる空間を提供します」と語る。「ゆめタウン」を多店舗展開するイズミが、広島初進出の異業種と手を組んで新しいSCを手掛けるのは、Tカード世代を取り込む狙いがある。


  同社最大規模のyoume食品館に隣接して、様々な配列のフードコートのテーブル席が1,000席もあり、その隣には25万冊の「蔦屋書店」。本の後ろにはカフェ。2階ではアウトドア用品なども展開している。


  カインズは1階正面がグリーンガーデンで、中央はカフェになっている。2階はペットを始め、様々なDIY体験ができるコーナーが並ぶ。ここも、従来型のホームセンターから一歩抜け出している。


  「リビング、イーティング、カルチャー、タイム・タウン」の頭文字にちなんで名付けられた「LECT」―。スーパーを含めた食のゾーンは施設全体で3,000坪もある。食品スーパーマーケット業界にも、新たなヒントを多く与えてくれる。


今週の目次




今週の業界トピックス

サミット 都内中心に積極出店し3年後年商3,000億円に
ヤマナカ 高質業態“フランテ”時流適応型に再構築


メーカートピックス

味の素AGF 新「マキシム ディープライン」でプレキャン


今週の開店情報


SJ決算レポート(GMS篇)

増収増益は4社。イトーヨーカ堂とイオン九州は黒字化
 食品は堅調だが、衣料と住関品の売上不振続く


SJ新店レポート

週末型でゆったり買物し、近くの自社店舗と棲み分け図る
 フードスクエアカスミ アルコ越谷店
生鮮の鮮度と惣菜の豊富さ、デリカの売上構成比16.1%予定
 ヤオコー 藤岡店


「こだわり」を徹底 大塚製薬 製品ごとの戦略強化

食物繊維摂取や健康維持の訴求強化
ポカリスエット500mlペットが過去最高


世界が感動する日本のおもてなしの歴史的変遷と実際・32

― OMOTENASHIが日本の代名詞に ― 小澤 信夫


食品マーケティング

三菱食品がPBで第3のビール「ゴールドマスター」
 *三菱商事傘下のCVSローソンへPB強化策
味の素などメーカー6社が九州へも共同物流
北海道、九州、今後も拡大方針
―決算会見―<要約>
マルハニチロ、2017年3月期、減収増益へ
 *新石巻工場が稼動
三菱食品、2017年3月期、増収増益へ
 *新事業拡大へ「デリカ~外食、生協(ライフネット)」


企業動向

雪印メグミルク、機能性表示ドリンクヨーグルトを生産増強


今週の大店立地法公示速報


交差点

量販店惣菜に見る、生活の知恵



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