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No.900-2016/09/12

本誌900号達成記念特集

ユニー・ファミリーマートホールディングスが発足

No.900号

  ユニーグループ・ホールディングスとファミリーマートが経営統合し「ユニー・ファミリーマートホールディングス」が9月1日発足した。サークルKサンクスを統合したファミリーマートは約18,000店になりコンビニ業界第2位の店舗数に。総年商では3.9兆円で第3極の巨大流通グループが誕生した。


規模の拡大を質に転化


  ユニーグループとファミリーマートの統合会社がいよいよ船出した。旧ファミリーマートの収益力をベースに旧サークルKサンクスのコンビニ事業、ユニーのGMS事業を立て直しつつ、スケールメリットを生かしてファミリーマート全体の収益力を高め、加盟店の日商を上げようという戦略だ。


  9月1日には、旧サークルKサンクスの直営店3店(東京、名古屋、大阪)のファミリーマートへのブランド転換が行われた。これを皮切りに、2019年2月期までに約6,000店をファミリーマートに切り替える。一方で、旧サークルKサンクスの不採算店舗約1,000店を2019年2月期までに閉鎖ないし移転する。「東名阪を含め15都道府県で店舗数がNo.1になり、全体で18,000店になった店舗の質を上げていきたい」(澤田貴司ファミリーマート社長)、「日販を上げるには質の向上が必要。規模の拡大を質につなげる」(上田準二HD社長)と量の質への転化を目指す。


  課題のGMSは2019年2月期までにアピタ、ピアゴで36店の閉鎖を決めている。「GMSはこれまで団塊の世代、そのジュニアをターゲットにしていたが、世代ではなくノンエイジのライフスタイルに合った物やサービスを提供していく。郊外で2層、大きな駐車場というSCは資産価値は大きく、お客様の人気のでるものに変えていく必要がある」(佐古則男ユニー社長)、「GMSは地域密着に集中すべき。今ある基盤をさらに磨いていくことが当面重要」(上田HD社長)と、GMSは、既存エリア、既存店重視の守りに徹する戦略のようだ。


  SM、GMSとコンビニのシナジーについては「コンビニも商品構成が変わってきており、SMの惣菜、生鮮と相互に乗り入れて、商品調達を含め強い仕組みを作れる」(上田HD社長)と言い、伊藤忠商事を含めた総合力が試される。


今週の目次




900号達成記念特集 インタビュー

サミットのポテンシャルをさらに高める
 サミット 代表取締役社長 竹野 浩樹 氏
生鮮デリカ、強化カテゴリーで次なるステージへ
 マルエツ 取締役常務執行役員商品本部長 池野 賢司 氏
惣菜+生鮮をさらに進化させる
 いなげや 商品本部商品企画部長 磯 登喜雄 氏


ニューストア [カネマン]

SM一体型の「ファミリーマート瑞穂東松原店」開店


SJ新店レポート

水産が評価され、店舗の認知度増。来春、惣菜PC稼働で出店を加速
 スーパーセンターオークワ中津川店
デリカ厨房が売場から見え、店内製造の弁当やサンドイッチ提供
 成城石井 東京ガーデンテラス紀尾井町店


今週の業界トピックス

石原 お客様に美味しさと新鮮さを提供することをモットーに日々営業
AJS  2016年秋期商品・用度合同展示会を横浜で開催
日本アクセス 家庭用新ドライPB27品を発売
伊藤園 営業利益が前期比52%増の65億円
味の素 クノールカップスープで被災地支援


今週の開店情報


食品マーケティング

日清フーズ、冷食生パスタを3極で販売展開
 *秋冬へ冷凍パスタから常温帯のドーナッツミックスの販促
 *話題性では1パックで2つの味が楽しめる「HALF&HALF」発売


今週の大店立地法公示速報


交差点

ブームの兆し「デカフェ」



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