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No.894-2016/07/25

生活提案型セレクトショップ「SALON adam et ropé」

No.894号

  衣料品販売のJUNは3月31日、銀座・数寄屋橋交差点角にオープンした東急プラザ地下2階にSALON adam et ropéをテナント出店。「ファッションと同じくらい食べることが好きな人へ」をテーマに、ファッションとフードカルチャーが交差する空間で、充実した食のあるライフスタイルを提案。日本とヨーロッパの融合を感じるフードや生活雑貨、ファッションが揃うコンセプトショップを訴求する。


生活スタイルをリードする店


  千葉県のいすみ鉄道が斬新なことをやって注目されている。トップは「本当の価値でお客を集めろ」と言う。本当の価値とは何か。客が欲しがること、喜ぶことも価値と言えよう。消費者の本物志向に応えることでもある。「そのことが成長戦略の下で忘れ去られてしまったことが問題である。そういう意味で、今〈こだわりの世界〉は面白い」というのは、五味商店の寺谷健治社長。


  2000年以来、SMトレードショーに17回出展してすっかり有名になったが、今年のトレードショーの後、「地方のスーパーから多くのオファーがあった。面白いのは、雑貨、家具、衣料品など異業種からのオファーが増えたことで、最も驚いたのは、数寄屋橋交差点に東急プラザができるにあたり、地下2階のテナント〈JUN〉が食品の販売を始めるということだった。新しい試みであり、大きな変化を感じた」と寺谷氏は語る。


  地下鉄丸ノ内線・銀座駅から直結の東急プラザだから客層は様々。その人たちに新しいライフスタイルを提案していこうという発想で、ライフスタイル雑貨や食器、食材などを取り扱ったセレクトショップと和食レストランが併設した店舗は全体がうまくマッチングし、3月末のオープン以来、こだわり商品も順調に推移しているようだ。


  寺谷氏は、「銀座の数寄屋橋という一等地で、衣料品店が食品を売りたいという発想は想像しなかったが、<モノを売る>ということからライフスタイルを提案して〈コトを売る〉考えが功を奏していると思う。消費者の生活スタイルをリードしていく情報発信の役割が受け入れられている」と歓迎。後続を期待している。


今週の目次




流通羅針盤

SM経営はやって見たかった天職とサミット竹野新社長


今週の業界トピックス

イオン 日本郵政Gとの協業を4つの事業で深化させる
ドミー 来年1月に新惣菜センターを稼動
大黒天物産 買上点数はダウン続くが、客数と一品単価は増
日本アクセス 方針転換し酒類参入で秋季展示会に初の展示ブース
AGF 業務用市場へ向け積極攻勢
ビバレ・ジャパン 素材感味わえる青りんごジュース


今週の開店情報


巷で秘かに売れ始めている 注目!フーズ&ドリンクス

安本産業[くんせいナッツドレッシング] フードジャーナリスト 旭 利彦
 醤油、オイル、ナッツを燻製化で“三位一体”


SJ新店レポート

GMS撤退跡の食品売場、早朝~深夜営業で利便性を提供
 そうてつローゼン伊勢原駅前店
青果のオープンキッチン初導入、時間限定の弁当ご飯盛り付けサービス
 ヤオコー熊谷箱田店


SJ海外店レポート

地域特性に合わせた店舗づくり、市民の熱い信頼感に支えられた売場
 シンガポール フェアプライス生協


生活仕組みへの提案 五味商店 第13回こだわり商品展示会

賢い消費者対応の新しい店創り活発
 「物から事」への転換に乗り遅れるな


アレルギー対応の「おやつ」好評 健康志向の禾

3大アレルゲン不使用の「米の菓子」


フリーズドライみそ汁 長岡・越後一が2品目発売

味噌はえちごいち、だしはうね乃監修


食品マーケティング

マルハニチロ、業務用・冷食に価値提案型商品発表


新商品情報 [味の素]

素材追求したクノール カップスープに全面改良


今週の大店立地法公示速報


交差点

マスクのオンパレードのSM



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