No.843－2015/07/06
エーコープ関東が生産者直売所併設した630坪SM開発
エーコープ関東は生産者直売所を一体化した新業態SMを6月12日、群馬県に出店した。国内農畜産物の販売拠点・JAグループのAコープ店に、地元コーナーを併設。JAグループではエーコープ近畿が昨年10月末に出店した「JA全農ファーマーズららぽーと和泉店」に続く2店目。今後3年間で10店の出店を目指す。
地元商品強化したJAのSM
JAグループは新業態店を開発。生産物直売所を併設した大型SMの開発にエーコープ各社が乗り出し始めた。昨年10月30日に1号店として、三井不動産の大型商業施設「ららぽーと和泉」内にエーコープ近畿が「JA全農ファーマーズららぽーと和泉店」（売場600坪、年商目標30億円）を大阪府和泉市に出店している。
6月12日にはエーコープ関東がJAグループ2号店となる「JAファーマーズ野田宿」をオープンしたが、8月8日には「JAファーマーズ朝日町」を群馬県前橋市内に出店する予定。JAグループ全体としては今後3年間に農産物直売所とSMを一体化させた「JAファーマーズ」業態店を10店出店することを目指している。
「JAファーマーズ野田宿」はSM部分であるAコープが500坪、併設した生産者直売所が130坪の売場で展開。Aコープの中に直営の精肉、青果売場を配置し、地元群馬の商品を中心に品揃えする。鮮魚・塩干・寿司売場は、旬フーズシステムが「湘南鮮魚 さかなや旬」としてコンセで出店し、小田原漁港直送の近海魚を中心に販売。惣菜売場は直営で、地元の食材を中心にした惣菜や「太田焼きそば」、店内で皮を焼き上げた「野田焼」（どら焼）を提供する。酒は地元・群馬の日本酒やワイン、地ビールをコーナー化。集中レジには通常レジ2台の他、セミセルフレジを5台常設し、38席のイートインコーナーを配置する。
もちろん同店ではJAグループとして加工食品や日配食品は全農ブランド品やエーコープマーク品など国産原料を使用した商品の取り扱いも強化。群馬県内各地にある特徴のあるJA加工品も取り揃える。店内にはクリーニングショップ「ニュータカラ」やインストアベーカリー「天然酵母パンの店かねこ」、フラワーショップ「花屋 藤代」、ATM「JAバンク」の他、別棟で「マルエドラッグ」がテナントで営業。年商目標は直営で17億円（水産と直売所を含む）を見込んでいる。
今週の目次
流通羅針盤
イオンの都市型戦略新業態ダイエー赤羽店で始動
今週の業界トピックス
日本SM協会 通常会員向けの共同利用型電子マネーを来年発行
イズミ、ユアーズ 資本業務提携で合意、イズミがユアーズを連結子会社に
いなげや グループ経営企画本部新設し、社長直轄でグループ力を強化今週の開店情報
関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー
景気が上がっている今こそ、改革改善のチャンス。良い会社には良い人材が入る
SJレポート 大手チェーンの新卒採用実績と今期採用予定
好業績と高出店反映、大手SMの採用予定増勢に
人手不足から高卒の採用復活の動きも新 激戦地 ストアシーイングMAP 4
伊丹周辺 兵庫県｜伊丹市・尼崎市
ＳＪ新店レポート
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マックスバリュエクスプレス天城湯ヶ島店
3km圏内ドミナント強化の中心となる店舗、駅チカ、単身者をキーワードに簡便性強化
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「やまと豚ロース肉」がiTQiで2015年の三ツ星を獲得
第12回こだわり商品展示会 五味商店7月29日に開催
「見て知って生かす」のがMDの基本
食品マーケティング
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＊弁当向け～食卓惣菜への応用メニュー強い激動の流通革命変遷史・40 小澤信夫
大衆消費社会実現のために、流通革命は今から始まる
日本の小売業・スーパーマーケット発展の歴史今週の大店立地法公示速報
交差点
消費に向ける工夫が必要
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