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No.824-2015/02/09

即食及び簡便、洋食系を充実したヨークベニマルの新店

No.824号

  普段の食卓をより「楽しく、豊かに、便利に」するための商品や接客サービスに力を入れているヨークベニマル。1月29日にオープンした、つくば竹園店では1人前の簡便商品や即食、洋食系の商品を充実。同社初導入となるインストアのカットフルーツコーナーも実験展開するなど、新たな挑戦を行った。


個店の挑戦が会社の利益に


  1月29日にオープンした「ヨークベニマルつくば竹園店」は2年前から店長を中心としたプロジェクトチームを立ち上げ、マーケットに合うよう、仮説を立てながら新しい商品やコーナーを導入した。すぐ近くにはカスミや西友が営業しているが、あまり競合店のことは意識せず、「お客様が何を望んでいるかを優先した。日常の食卓を提案しながら専門店化を図る」と同社大高善興社長。


  茨城県つくば市は国内最大の研究開発拠点となっており、中心部は筑波研究学園都市として30ヵ所を越える官営の研究・教育機関の他、300にも及ぶ民間の研究機関や企業があり、約2万人の研究者を有している国内有数の人口増加都市。若い世帯や小家族世帯が多い地域で、持ち家比率が低く、共同住宅に住む人が圧倒的に多い。


  大高社長は新店の「1km圏内に一人暮らしが50%を占め、博士が7,300人、外国人が7,800人住み、日本一所得が高い。店の隣に作られた高層分譲マンションも5,000万円クラスだが、即完売した」とし、「普通のマーケットとは違う。つくば市は年の人口は1.5~2%伸びている。我々が展開している東北地区は65歳以上の人口比率が48%のところがあるが、ここは4.8%であまりお年寄りがいない」と言う。


  つくば竹園店について大高社長は次のように語った。「我々が東北地区で経験していることではなく、30代、40代をメインターゲットとした提案をしなさい、と自分たちで考えて好きにやらせた。だから商品も通常の当社の店とは違う」。「お客様のニーズとの競争、顧客は誰か、を意識した」。「我々は徹底して日常の食卓を追求している。だからあまり高級品は売ってない」。「店長を中心に働いているメンバーが毎日、知恵を出し、創意工夫し、改善する創造と挑戦できる組織風土がないと人口密度の低い所で商売しているヨークベニマルの経営は成り立たない」。まさしく地域特性を活かして毎日、挑戦していく個店経営が利益を生み出す源泉となっている(同店は新店レポートとして10~13頁に掲載)。


今週の目次




今週の業界トピックス

ヨークベニマル 大高善興社長(談)
「人は自分で決断する分だけ成長する」
ローソン ツルハと提携、共同でヘルスケア型CVS展開へ
イオン ベトナムの地元SM企業2社と資本業務提携
セルコチェーン セルコグループ賀詞交歓会に500名が参加
いなげや 通期業績予想を上方修正、42店舗の改装効果
雪印メグミルク サプリメント市場に本格参入


SJ新店レポート

カットフルーツコーナー初導入、1人前の魚と肉の簡便商品を充実
 ヨークベニマルつくば竹園店
集中レジ前の酒売場の隣にクッキングコミュニケーションコーナー配置
 フードスクエアカスミライフガーデン茂原店
ヤングファミリー向けに汎用性のある食べ易い商品を強化
 ヤオコー八潮店


3ゾーンに26テーマ 国分SM・トレードショーに出展

「情報・機能・商品」いいネタの提案
独自性・戦略性を重視した商品訴求


ハマさんのコーヒーブレーク・124 コラムニスト 浜本經道

青春の価値を下げている


企業動向

日本製粉、多彩な新シリーズ等21品投入し市場拡大図る(下)


食品マーケティング

SMの活況は生鮮から惣菜・デリカ強化店
日東ベスト、惣菜キットメニュー
ケイエス冷食、野菜・鶏肉・魚類スリ身調理品
日水、パリッと中華春巻きなど


今週の大店立地法公示速報


交差点

値上げ要請



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