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No.804-2014/09/15

オークワ、スーパーセンターを急拡大へ

No.804号

  オークワは9月4日(木)、同社の本拠地である和歌山市内にスーパーセンターオークワセントラルシティ和歌山店を開店した。スーパーセンター業態20店舗目。同業態の業績が好調なことから、出店を積極化。来期は東海地区を中心に6店舗を一挙に出店する計画だ。


合同チラシで市内のシェア奪還


  「ダイエーの撤退跡はどうしても出たい立地だった。数年前から土地を購入し、必ずスーパーセンターにする計画だった。このオープンを機に一気に打って出る政策に変えられた」とオークワ神吉康成社長。9月4日に開店したスーパーセンターオークワセントラルシティ和歌山店を、攻めのオークワへの転換点になると位置づける。


  同社のスーパーセンターは同店の開店で和歌山市内2店目、全体では20店舗になる。前2月期では同業態の売上が554億円で前期比106.3%と伸びた。全社売上の17%のシェアになっていて、今後の成長戦略の大黒柱になっている。
  「1フロアでワンストップショッピングできる利便性と幅広い品揃えとお買得価格が支持されている」(神吉社長)。


  今回の開店を機に、同店から10km圏内にあるスーパーセンターの海南店、有田川店との3店と、その圏内にあるオークワのSSMと合わせて12店舗でチラシを合同化、価格戦略を強化する。この上期には、既存SSM店の定番価格もEDLP型に変えるテストを10店舗で行い、販促費減と荒利確保などで成果がでたことから、今回踏み切ったという。低所得者層も含め全所得層をターゲットにした価格政策で「奪われていたシェアを奪い返す」戦略。和歌山市でテストして全社に水平展開する。


  セントラルシティ和歌山店は直営売場面積8,034㎡、55,000アイテム、年商予定直営38億円(SC全体65億円)、投資27億円で10年での投資回収というビジネスモデル。
  スーパーセンターは2005年3月に開店した3号店の南紀店(売場面積14,500㎡)を本格的なスタートと位置づけている。その後出店を重ね、エリア拡大を図っているが、来期からは東海地区を中心に毎年6店舗のハイペースでの出店を計画する。


今週の目次




流通羅針盤

課題山積み、軽減税率導入に関する具体的議論スタート


今週の業界トピックス

ドン・キホーテ 消費増税後の“大変”時代を、売上と利益の双方を重視した複眼志向で乗り切る
イオン 山口県のレッドキャベツを連結子会社化へ
明治 乳幼児から本格的な“だし”の味を
たいらや 障害者雇用優良事業所厚生労働大臣表彰を受賞
日本SC協会 今上期は東京都6SCを含め合計24SCが開業


今週の開店情報


SJ新店レポート

夕市、夜市を強化して全時間帯に対応、価格訴求と看板商品育成に注力
 ヤオコー相模原光が丘店
直営インストアベーカリーの前にクッキングサポートコーナー配置
 フードスクエアカスミ西の原店
生鮮強化と健康・安心へのこだわり品訴求で団地商圏を深耕
 エコスTAIRAYA上尾店
1km圏内プチ3店舗でドミナントを形成、少人数世帯、女性、オフィスワーカー、ターゲットに
 マルエツ プチ 芝二丁目店


企業動向

ヤマハ、シニア向け初の電動アシスト自転車を来月全国発売


食品マーケティング

日清フーズ、冷食は生パスタも大盛り発売、青の洞窟は多様化
 製造は来春に国内外の拠点が同時稼動


今週の大店立地法公示速報


交差点

不況業種でも風向きが変われば…



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