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No.749-2013/07/15

西大和の「巨大な要塞」。ベールを脱ぐのは秋にも

No.749号

  去年の今頃は「閉塞感」が世の中を覆い、この先、一体どうなるんだろうといった心配が先行していたが、アベノミクスのカンフル剤が効いたのか、夏のボーナスも増えたそうだから、秋になれば何もかもが、いよいよ本格的に「動き出す?」のでは。 そうあってほしいものだが、写真の建物も今秋にそのベールを脱ぐ。流通の第3極、ユニーが奈良県周辺3店舗目として西大和(にしやまと)・上牧(かんまき)地区で建設を進めている「アピタ西大和店(仮称)」だ。ユーホームやケーズデンキを従えた「心地良い新たな生活のBASE店」のオープンを、周辺の住民は「一日千秋」の思いで待っている。


小高い丘を目指してGO!


  西大和と言ってもピンと来ない人のためにまず、立地の説明を。大阪と奈良を直接結ぶ鉄道は4本ある。一番北側を通るのが、近鉄奈良線、次はJR大和路線、3番目は近鉄大阪線、一番南を通るのが近鉄南大阪線だ。今回の西大和・上牧地区は、大阪から奈良盆地に入ってすぐのところにあるJR大和路線の王寺駅と近鉄大阪線五位堂駅をつなぐ幹線道路沿いからすぐ東の小高い丘の上に立地する。


  周辺道路はアップダウンが続くが、古い町とニュータウンがうまくミックスしたところで、自然の香りも十分だ。開店した暁には皆が「丘を目指してショッピング」に行くことになるが、どんなSCになるのだろうか? 詳しくは後日のお楽しみとしたい。


  王寺駅周辺から車を走らせ、競合店を回ってみた。西大和店の麓にあるのがレインボープラザ西大和。ここは元々ダイエーが核のSCだったが、同社が撤退後は近商ストアが居抜きで出店している。さらに南に上牧まで下ると鮮度と安さで定評がある地場のスーパーおくやま上牧店がある。


  また、同店の右斜め上には、大黒天物産のディオが24時間営業で進出している。ディオの向こうにはアピタが要塞のような形で迫ってくる=表紙の写真。さらに南に行くと近商ストアの最大店舗が入っているエコール・マミがあって、五位堂駅で行き止まりとなる。商圏人口は20万人あるが、鉄道駅から離れたSCなので、車客以外の来店客の確保が最大の課題だ。


今週の目次




新 激戦地 ストアシーイングMAP 3

東大和地区 東京都|東大和市・東村山市・小平市


今週の業界トピックス

CGCグループ 140社が参加して、「単品大量部会」を発足
スリーエフ 製法、原料にこだわる「自家製」商品が20品目に
寺岡精工 生肉を真空パックできるノントレイ包装機が人気
マルヤ 新社長にゼンショー常務の原俊之氏が就任
日本SM協 8月2日(金)開催「新規事業研究セミナー」の参加者募集


今週の開店情報


SJ新店レポート

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 サミットストア砧環八通り店
飲料や菓子、カップ麺、ワインなど、均一価格で提供して値ごろ感を出す
 東武ストア新小岩店
広がる高級住宅街 川西阪急との比較で認知力のアップを図る毎日
 成城石井 アステ川西店


三井食品フードショー2013 東京ビッグサイト7月24-25日開催

「商品軸」で訴求する三井フード紀行
 リージョナルブランドで異質化提案


第10回こだわり商品展示会 7月25日丸ビルホールで開催

今ここに こだわり運動14年の成果
本物に育てたい「美味い物」志向の芽


だから売れない こだわり商品 間違いだらけのコンセプト

十人十色から一人十色の徹底分析
考え直そう「売り方とチラシ活用法」


非縁社会のぬくもり・46 小澤信夫

仲宿商店街(板橋区中山道)のお店は、人のぬくもりで満ちている


企業動向 日本アクセス

日本初上陸、スウェーデン産機能性ヨーグルトを発売開始


食品マーケティング

三菱食品、新生・ダイヤモンドフェア盛大に実施
 *7月2日~4日、全カテゴリー横断型で年1回に特定
 *地域食文化では九州フェアを選抜紹介


メーカー動向 輸入酒類

国分 フランス・シャンパーニュ地方でのみ製造されるワイン
小西酒造 主力商品の「デュベル」から新商品


今週の大店立地法公示速報


交差点

「よみがえった人」安倍首相



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