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No.733-3/18

ホック皆生店で12人のバイヤーが“新たな挑戦”

No.733号

  「欧州の香り」―生ハムにサーモン、60アイテムものナチュラルチーズがずらりと揃う。これは都内の高級スーパーやデパ地下の写真ではない。島根県安来市に本部があるフーズマーケットホック。鳥取県米子市内の皆生(かいけ)店が昨年9月の改装を機に設けた“新たな挑戦”の場だ。隣接するワイン売場も専門店顔負けの品揃えがある。韓国やタイといったエスニック商材を扱う「アジアの食卓」コーナーも開設した。南脇政文社長の発案だが、棚割りは各部門の12人のバイヤーがチエを絞った。試食を繰り返し、お互いの知恵を出し合い売場を作った。お客に認知され、売れ行きも好調という。


まず、部門の垣根を取り払う


  8年ぶりに大改装した皆生店は照明をLEDに、床をセラミックタイルに換えて、お客から「びっくりするぐらい明るくなった」と言われた。改装の目玉のチーズ売場では、それまで細切れで売っていたナチュラルチーズを、グラム数を増やして1,000円均一で売ったら、月に200個も売れた。


  なぜ、チーズなのか? 南脇社長が昨年、ヨーロッパを視察した際、同行の人が「ネットで注文しないと手に入らないものばかり…」と買い込んでいたことがヒントになった。海外で味を知った人が日本に帰って買おうにもスーパーには定番品ばかり。「これではだめだ」と挑戦が始まった。


  肉は肉、鮮魚は鮮魚だけ、食品も食品だけで完結する。関連販売と言っても、肉の横に塩を持ってくるといった“後付け”が多かった。弊害が指摘される役所と同じように「縦割り」組織の担当バイヤー。新しい売場を作るには、その垣根を取り払う必要があった。


  本部に夕方集まった各部門の12人のバイヤーたちは「チーズの試食」から始めた。「ハチミツに合うチーズは、バルサミコ酢にはどれが?」と勉強会を続け、1ヵ月かけて味を知った。互いのアイデアを持ち寄り、棚割りを完成させた。


  初めてのことだけに、試食を積極的に展開した。だが、最初の1~2週間は反応が鈍かった。「だめかな?」と思い始めたころ、足を止める人が多くなり、売場が認知されるに従い、売上も伴ってきた。


  成城石井や明治屋、紀ノ国屋といった高級スーパー顔負けの山陰の隠れ家的スーパー・ホック皆生店。同社の標語は「百聞は一見にしかず、百見は一食にしかず」―訪ねてみる価値がある。皆生温泉も近い。


今週の目次




今週の業界トピックス

ヤオコー 川野清巳社長と川野澄人副社長が揃って会見
イオングループとソフトバンクグループ 公衆無線LANで協業
平和堂 平和堂が農業に参入 障害者15人を採用
サミット 加食部門の1位はCook Do香味ペースト
イオンモール 神戸ハーバーランド「umie」


今週の開店情報


SJトップインタビュー

お客様にとっての地域一番店に
 東急ストア代表取締役社長兼営業統括本部長 須田 清 氏


SJ新店レポート

簡単便利な少量パックを充実し、レシピを紹介しながらメニュー提案
 ヨークベニマル牛久南店
新MDとクロスMDを多数導入し、料理テーマに合わせたコーナー展開
 サミットストア横浜曙町店


ハマさんのコーヒーブレーク・101 コラムニスト 浜本經道

大気汚染の改善策


独自開発の対案 国分の第47回SM・トレードショー

「モノ・コト・ヒト・ココロ」の商品と売場提案を随所に展開
関心の高かったカテゴリー別展開の育成メーカーと国分留型・手印商品


新しい世界を拓く フランス全国酪農経済センター

「フロマージュとお茶の出会い」を開催


企業動向

日本アクセス、業務用市場研の参加企業と海外開拓へ


食品マーケティング
<2013年上期業務用・惣菜へ調理済み冷食が始動>

日東ベスト、惣菜へ‘鉄板ソース焼そば’販促


非縁社会のぬくもり・38 小澤信夫

首都圏の若者・高校生に人の情けと恕の心を見た
 東日本大震災発生の二年後、2013年3月11日の情景


今週の大店立地法公示速報


交差点

「障害者雇用」の新たな視点



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