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No.723-1/7

どう再開発、都心部に残された最後の一等地「うめきた」

No.723号

  阪急うめだ本店が全面開業し、日本一の百貨店競争が繰り広げられるJR大阪駅周辺。再開発の中心は駅北側の「うめきた(梅北)」地区に移った。都心に残された最後の一等地と言われる「うめきた」の東側7万㎡にはすでに3棟のビルが姿を現し、4月にも「グランフロント大阪」として街開きする。写真手前の残された17万㎡は、今もJR梅田貨物駅が操業中で、ここが2期工事部分になる。完成は10年以上先になるが、新大阪駅から鉄道が乗り入れる計画もあり、緑地と都市機能を融合させた広大な街が誕生する。地型からすれば「都心部・新モール型SC」もありかな?と思うが、どんな商業施設ができるのか、楽しみだ。


完成するのは10年以上先だが…


  甲子園球場が6個分も入る広大な「うめきた」の全体が見渡せるビルはないものかと、周りのビルを探した。ありました。北のはずれに2棟のビルが屋上部分でつながっている「梅田スカイビル」の展望台だ。


  地上40階建て、高さ173m、世界初の連結高層ビルの屋上「空中庭園」から写したのが表紙の写真だ。赤茶けた屋根が歴史を感じさせるコンテナヤード、ひっきりなしに列車が行き交うJR大阪駅、駅に直結したJR三越伊勢丹。鉄道ファンならずとも1日見ていても飽きない光景だ。


  さて、眼下の「うめきた」2期工事部分は、緑地と都市機能を融合させたようなものにしようと、大阪市が中心になって開発案が練られている。橋下徹市長から「国際サッカー場」などの案も飛び出したが、緑地ばかりでは採算が取れないので、商業施設の導入もOKになったようだ。


  新宿の百貨店の合計面積を超える激戦地を見た後は、ぜひ「梅田スカイビル」に足を運んでいただけたらと思う。開発担当責任者になったつもりで、計画を練ってみるのも面白い。仕事のアイデアが浮かぶかも。


  三角定規のような形をしているから、都心部における新しい形のモール型SCなどはどうかな?と思ってしまうが、果たして、どうだろうか。今のようなオーバーストアでなければ、何でも可能なのに。ただし、完成するのは10年以上先の話だが…。


  ところで、角度が少し外れているので、写真には写っていないが、直線で7kmの右手奥には300mの日本一の高層ビル「あべのハルカス」が2014年春にオープンする予定で、近鉄百貨店が日本最大の売場面積を持つ百貨店に生まれ変わる。こちらも、楽しみだ。


今週の目次




2013年 小売団体トップの年頭メッセージ

  日本チェーンストア協会 会長 清水 信次 氏
  日本フランチャイズチェーン協会 会長 櫻田 厚 氏
  日本ショッピングセンター協会 会長 越村 敏昭 氏


今週の業界トピックス

ファミリーマート 都内で宅配事業開始、配送料無料


今週の開店情報

新年トップインタビュー
 地域密着型のローカルSMが生き残っていく道はある
  日本スーパーマーケット協会会長(ヤオコー代表取締役会長)
  川野 幸夫 氏
 生鮮食品のデリカ化に合わせ商品分類を大幅に変更へ
  マルエツ代表取締役社長
  髙橋 惠三 氏


2012年閉店・オープンSC一覧


SJ新店レポート

ワインとサイドディッシュ一体化した売場、気軽にもう1品増やす
 ヤオコー三郷中央店
自社開発大型NSCの核店として提案型SMで差別化進める
 フードスクエアカスミふじみ野店
ハーフデリカ充実の生鮮コンビニ2号店、京王沿線で今後10店
 京王ストアエクスプレス永山店


非縁社会のぬくもり・33 小澤信夫

日本文化やそのおもてなしに海外からの参加者は感動


チェーンストア・コンビニの11月度販売概況

GMSは全てで既存店プラス
 低気温が影響し衣料品・鍋物が好調


2013豚肉市場と「やまと豚」 躍進 フリーデンの戦略と提案

第6次産業化へ企業養豚が積極経営
評価される1企業でのネットワーク化


業界展望

コーヒー有力企業、2013年は消費減退の未体験領域に突入・上


今週の大店立地法公示速報


交差点

目覚めよ、経営者たち



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