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No.718-11/26

生協合併で首都圏に巨大生協コープみらいが来春誕生

No.718号

  11月16日に新生コープみらいの合同記者発表が都内で行われた。同日、さいたまコープ、コープとうきょう、ちばコープ各生協で臨時総代会が開かれ、圧倒的大多数の生協組合員が組織合同に賛成した。首都圏3生協合併の協議は2009年秋からスタートし、これまでに多くの組合員や総代との意見交換を重ねてきた。今回の合併可決・承認を受けて来年3月21日に首都圏に巨大生協コープみらいが誕生する。3生協を単純合計した年商は3,475億円で、2,500億円台のコープさっぽろやコープこうべを抜き国内生協のトップに立つ。


相次ぐ生協同士の合併


   来年3月21日に首都圏を中心に2つの巨大生協が合併によって誕生する。一つは、さいたまコープとコープとうきょう、ちばコープの3生協が合併して誕生する「生活協同組合コープみらい」。もう一つはコープかながわとコープしずおか、市民生協やまなしの3生協が合併して生れる「生活協同組合ユーコープ」だ。


  ユーコープの方は10月5日に3生協の臨時総代会を開いた。また、コープみらいは11月16日に3生協の臨時総代会を実施した。いずれの生協も合併については圧倒的多数の組合員が賛成し、承認・可決されており、予定通り来春の合併で二つの巨大生協が誕生する。


  これまでにも同一県内同士の生協の合併は幾つもあり、大きな生協が小さな生協を吸収合併していくというケースは頻繁にあったが、2008年4月1日に施行された改正生協法によって隣接県にまたがる生協同士の合併が可能となった。その第1号が今回の3生協それぞれ2つの合併となる。


  特にコープみらいは、3生協の年商を合わせると3,475億円、経常利益は59億円、組合員総数は284万人となり、これまで国内生協の1位と2位だったコープさっぽろやコープこうべを抜いて、巨大な生協の誕生となる。国内の小売業界の状況は厳しさを増しており、競争激化が進む一方で、小売企業同士の合併も行われ、大手を中心とした寡占化も進行している。生協の今回の実験が成功するかどうかは、今後の生協が生き残っていく上での重要な鍵を握っている。


今週の目次




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