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No.715-11/5

百貨店撤退後の駅ビル地下にデリカ強化したSM登場
(ブルーミングブルーミーセレオ八王子店のデリカ&酒売場)

No.715号

   首都圏で131店のSMを展開している、いなげやは10月25日(木)、「ブルーミングブルーミーセレオ八王子店」をオープンした。駅前広域商圏型のブルーミングブルーミー業態としては4店目。特にデリカ部門を強化してミートデリカやミートサラダを同じ売場内に組み込み、グロサリー売場では単身者や高齢者を意識して調理済み・出来上がりをテーマにしたレディー・トゥー・イート商品を充実させた。既存のブルーミングブルーミー3店よりも遥かに高い売上目標を打ち出している。


駅の乗降客を狙ったSM


  今年1月末の「そごう八王子店」閉店後、同ビルを運営するJR東京西駅ビル開発がショッピングセンター「セレオ」として改装する計画が進められ、10月25日にグランドオープンした。同ビルは地下2階・地上10階建て。JR八王子駅と直結し、延床が約7万3,800u、ショップは約200店営業し、専門店全体の面積は約2万9,000u。食品売場は地下1階と地上1階の2フロア構成で、多摩地区最大級の食品ゾーンを形成している。


  旧そごう八王子店は1983年11月の開業。2008年3月に開業以来初めてとなる大改装(投資額30億円)を実施。当時の改装後の年商目標は前年比9%増の290億円、うち食品で95億円を見込んでいたが、改装後4年持たずに百貨店が撤退した。JR側は駅ビル再利用のため、建物の建て替えはせずに居抜きで今回SCを再スタートさせた。


  「セレオ八王子」地下1階には、いなげやが高質SMを出店。同社が駅前地下の食品ゾーンの中で営業するのは今回初めて。駅北口の「ブルーミングブルーミーセレオ八王子店」の競合店は、駅南口で2010年11月から営業している「スーパーアルプス八王子駅南口店」。いなげやの新店は日販685万円を目指している。


  ブルーミングブルーミーの1号店は2007年4月オープンの港北店で、売場面積567坪、今年9月の平均日販は前期比1%増の505万円。2号店は同年10月オープンの鴻巣駅前店で、売場712坪、日販は4%増の595万円。3号店は2011年6月開店の狭山市駅前店で、売場274坪、日販は8%増の330万円。4店とも鉄道駅ビル内で営業し、車客を見込める郊外店に比べ買上点数は少ない。セレオ八王子店では1,370円の客単価を想定し、1日の客数は5,000人と見込んでいる。毎日23時まで営業し、通勤帰りの夕方から夜の時間帯がピークと捉えている。


今週の目次




今週の業界トピックス

カスミ 消費行動の変化に全力で対応、強まる節約志向に価格を強化
イオン環境財団 みどり賞受賞者招いて、国連大学でフォーラム開催
FC協 30〜40歳代の女性客増える―ファミリーマート上田準二社長
イオン 都市型小型SMまいばすけっと300店到達


2012年度下期開店予定店舗A


今週の開店情報


SJ中間決算レポート(CVS篇)

全店売上は大手3社が貢献し4.6%増の4兆1,981億円
 営業・経常増益は3社、大手以外は減益に


SJ新店・改装店レポート

旗艦店を全面改装し、即食性の高い食品を強化
 京王ストア桜ヶ丘店
尼崎市に初出店。「お手軽商品」満載で、繁盛店目指す
 マックスバリュ東難波店
通勤・通学ニーズに合わせ、朝7時半から営業する駅前小型SM
 成城石井アトレヴィ東中野店


非縁社会のぬくもり・29 小澤信夫

東日本大震災から復興する岩手県民の強い心と
 被災者・被災地域へのきめ細かな支援策


チェーンストア・コンビニの9月度販売概況

残暑長引き秋物商材苦戦、土日1日多くSM堅調
 GMS、コンビニ、SCはダウントレンド


ヘルシー弁当第2弾 ファミリーマートと大塚食品

FM「リージョナルマーケティング」


森永乳業 秋冬新商品

クリスピーナと森永マミー 「なつかしの味 かわらぬおいしさ」


企業動向

山崎製パン傘下のCVS「デイリーヤマザキ」の現状


食品マーケティング

<2012年下期、惣菜向け、業務用冷食の始動>
マルハニチロ食品、えび・まぐろ調理冷食の訴求
 *棒えびカツ〜粗挽きまぐろメンチカツ
マルハニチロ食品がイオンモール(堺北花田店、11月10日)キッズFに参加


今週の大店立地法公示速報


交差点

今は真の“熟慮”が必要な時



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