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No.643-5/2

惣菜市場に新風を吹き込む「Green's K」の挑戦
−ベテラン主婦の評価は?

No.643号

  ホテルや旅館の朝食では定番になっている「バイキング形式」をスーパーの惣菜売場で展開する「Green's K」。「ホット(出来立て)」と「コンビニエンス(便利)」が一体となった今までにない新しい「Deli Style Market(デリスタイルマーケット)」がブレーク寸前だ。素材を提供する神戸物産と販売のオークワが2010年6月に合弁会社を設立し、大阪府和泉市のオークワ和泉小田店に店内店を導入。4月8日に大阪府高槻市にオープンした「高槻大塚店」では新店としては初めての売場がお目見えした。この取り組み、お客の目線ではどうなのか、ベテラン主婦の意見を聞いた。


工夫次第で、もっと可能性は広がる


  店内に入るとベーカリーに次いで惣菜売場が広がり、メイン通路に「Green’s K」が舟形で展開している。鶏の唐揚げや黒酢がらめ、チーズ入りハンバーグ、千切り大根のうま煮、ポテトやゴボウサラダといった惣菜が約50種類並ぶ。


  大390円、小210円。2種類の専用容器があって、これに好みの惣菜を入れる。専業主婦歴35年。生協やスーパーを使い分け、3度の食事作りから、弁当まで“お母さんの味”を提供してきたベテラン主婦はこの日、麻婆ナスと豚のあんかけ煮やブロッコリーをゆでたものなどを選んだ。


  いわゆる「業者の味」には大変厳しい評価をしているが、家で作るとどうしても臭みが残る「鳥レバーの甘辛煮は納得の味だった」。「青菜炒めなどがあればいいのに…」。


  バイキングではいろんなおかずを皿に入れると味が混ざってしまい、せっかくの料理が台無しになってしまう。「詰めすぎると味を損なうことがあります」と注意書きはあるが、「たくさん詰めないとソン」という意識が働くものだから、パンパンに詰める人が多い。


  大には4つ、小のパックには2つの仕切りがあり、2人所帯では十分な量だった。ちょっとずつ、いろんな味を楽しみたい人には仕切りを多くしたパックを用意するか、バランや小さなカップを添えておけば「満遍なく売れていい」と思うが、いかがなものか?


  「Green’s K」の売場は壁面にもある。ごはんやルー、トッピングをお好みで盛り付けてレジで精算する「ホットセルフバー」やオムライスなどを注文してから調理する「オーダーサービス」のコーナーは、バイキングと比べて利用者は少ない。一工夫ほしいところだ。


今週の目次




今週の業界トピックス

マルエイ めぐみのさとと業務提携、SMと農産物直売所を合わせた店を開発


2011年度開店予定


SJ震災レポート

サークルKサンクス 震災後に営業休止した再開第1号店オープン
ミニストップ 震災当日の既存店売上は前日比38%増


男性用スキンケア「UL・OS薬用リフレッシュシート」


夢の街創造委員会 食のポータルサイト「出前館」

ネットスーパーグループマネージャー 須藤 啓太 氏


SJ決算レポート(CVS篇)

猛暑効果で7社計の全店売上は2.6%増の7兆2,619億円
 荒利率の改善により6社が増益に


SJ新店レポート

同社初の都市型SMを千葉に開発
 ベイシアスーパーマーケット流山駒木店
こだわり商品を本格的に導入、洋風MD進化、若い商圏に対応
 たいらや・プライムマート真岡店


チェーンストア・コンビニ3月度販売概況

東日本大震災後、全国的に売上、大幅に増える
 全業態で既存店売上プラス、今後の景気判断は過去最低に


今週の開店情報一覧


カスタマー ディライト・33 顧客の感動・歓喜・大喜び 小澤信夫

「再購入するか、しないか」、友人や知人に「勧めるか、勧めないか」は
顧客の声をすいあげる仕組みできまる


健康の維持増進へ貢献 大塚製薬の2011戦略

ソイジョイ(食)とソイッシュ(飲)でSoylutionの訴求強化


食品マーケティング

※首都圏に遅れながら「納豆」など復帰
 長く続いた売り切れから、夕方も各ブランドの主力品並ぶ
※被災の大手包装・資材メーカーの現状と見通し


今週の大店立地法公示速報


交差点

心遣いより「こころ」が大切



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