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No.634-2/28

賑わいを見せたSMトレードショー。
新提案の商品を発見

No.634号

  スーパーマーケット・トレードショーが2月8日(火)〜10日(木)に開催された。今年は約8万3,000人が来場し、賑わいをみせた。国分ブースでは昨年から提案している、缶詰でおつまみを作る「缶つま」の提案カウンターと、カジュアルワインで“家飲み”を促進する「you fun wine(夕飯ワイン)」のカウンターがブース内の中央に大きく陣取り、多くの来場者の注目を集めていた。


新たな商品、続々と


  2月8日〜10日に東京ビッグサイトで開催されたスーパーマーケット・トレードショーは例年通りの賑わいを見せた。入場者数は約8万3,000人で、特に県物産品エリアは商品を見て歩くのもままならないほど、連日の大賑わいだった。会場で多く目についたのは流行りの「食べるラー油」に代表される、ご飯やおかずにアクセントをつける“チョイのせ”商品。大ブームとなっている、「食べるラー油」に続いて、「食べるオリーブオイル」や「食べるゴマ油」など多くの新しいアイデアを見ることができた。


  各卸売業が提案する「こだわり商品」は今年も断トツの人気を見せていた。国分ブースでは開発育成商品として50社が出展。昨年は開発育成商品エリアへの入口が狭く入場者が入りづらかったが、今年は入口を大きく広げ来場者が入りやすいようになり、開場と同時に多くの人が詰め掛けていた。出展メーカーは昨年よりも少なくなったが、ブースの盛り上がりは例年並みか、もしくはそれ以上となっていた。昨年から国分が提案している、「缶つま」シリーズは約500店舗に導入という高い効果を見せており今年も注力。一見すると缶詰を使った料理とは思えないオシャレな試食が並び、カジュアルワインを提案する「You fun wine(夕飯ワイン)」のコーナーと共にバーラウンジのような空気を作り出していた。


  五味商店、イタリアンフーズのブースでは「こだわり商品 こだわり輸入品」コーナーを設置。約100社の出展メーカーがオリジナリティ溢れる商品を提案し、大きな声で積極的に来場者に商品をアピールしていた。出展メーカーからは「今年は例年よりも手応えがある。来場者の積極性も感じる」という声が多く聞こえた。今年は地方からの新規メーカーも多く出展しており、最終日に3日間の感想を新規出展メーカーに聞くと、「会場の大きさと人の数に驚いたが、手探りの状態でも有意義な商談ができた。今は達成感ある疲れでいっぱいです」と顔ほころばせていた。


  今年で45回目となったトレードショーだが、ますます勢いを増しているように感じる。景気は相変わらず停滞しているが、会場を見ていると、そういったことを忘れてしまうほどの活気が溢れていた。


今週の目次




流通羅針盤


今週の業界トピックス

イオンリテール マイカルを吸収し組織改革へ
バロー 100%出資子会社のオカノを吸収合併
丸和 親会社のユアーズに5月1日に吸収合併
日清製粉グループ本社 次期社長に大枝宏之専務が昇格
セブン&アイHD ネットを介した新マーケティングの連携を強化
サミット 新商品人気1位に東洋水産の「つけ麺専用中華麺」
フジ フジネットスーパー「おまかせくん」のサービス再開


SJ新店レポート

昼食需要は間違いなし。SM空白地に待ちわびた開店
 フレンドマート竜王店
今夏にはコストコも出店する大規模パワーモールの核店舗
 ベイシアスーパーセンター前橋みなみモール店
都内板橋区の高密度商圏、グロサリー充実させ、生活用品はカット
 イトーヨーカドー食品館小豆沢店


MDフラッシュ


チェーン・スーパーマーケット企業への提案

(株)島田研究室・代表 島田陽介
もっとも魅力的で、もっとも危険な小型(店)化ブームを、どう受け止めればいいか


企業戦略と商品提案 SM・トレードショー2011から

国分5ゾーンで開発・調達力訴求


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

定着率の良い今こそ、優秀な人材の投入で活性化を


食品マーケティング

冷食、春の新商品・販促シリーズ
 ※アクリフーズ、焼えびグラタン、焼えびドリアの強化
  「お弁当のおかず」は素材複合の調理品が人気
  菱食「ソリューションフェア’11」盛況に閉幕=東京=
 ※チルド・フローズン基盤に広範囲な提案。米粉もデモ展示
  SMトレードショーで大手卸が“惣菜”展示デモ


企業動向

日本アクセス、国内大手卸では初3PL事業を本格展開


食材ノートコラム・44 コマツナ


今週の大店立地法公示速報


交差点

日進月歩で進むデジタル革命



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