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No.611-9/6

弊社主催「ネットスーパー」セミナーに160名余りが参加、
急成長ビジネスに関心高まる

No.611号

  弊社が8月20日、開催した「ネットスーパー」セミナーには小売業、小売サポート業、メーカー、研究機関などから多数の関係者が参加した。現場で実務を担当する各講師が、現状と問題点を包み隠さず披露、ネットスーパービジネスという新たな事業分野を互いに切磋琢磨しながら構築して行こうという意欲に満ちた公開研究会になった。これを機にネットスーパーが一気に拡大しそうだ。

店舗起点ネットスーパーへの参入障壁弱まる


  今回、弊社主催のセミナーで講演いただいた講師は多士済々です。イトーヨーカ堂(IY)の青木繁忠取締役執行役員はプロモーション、イオンリテールの菓子豊文執行役員は商品、東急ストアの斉藤隆部長は店舗運営、楽天の片田浩志事業長はサイト運営、それぞれのプロが揃った。


  ネットスーパー事業で先行するIYの青木氏は変化する消費者の購買行動や心理を分析。これに対応する小売側の変化の必要性を説き、試行錯誤しながら、ネットスーパー拡大の経緯と成果を実績に基づき語った。


  後発のハンディを克服、ネットスーパー事業の急拡大を目指すイオンリテール菓子氏はイオングループの店舗集客力、イオンカード会員2,000万人、PB品トップバリュをフックに急成長を続けるB to C−EC市場で勝負ができると抱負を述べた。


  東急ストアの斉藤氏と楽天の片田氏は、初期投資を抑え、短い準備期間で参入、徐々に会員を拡大し、ドミナントエリア深耕する基本戦略と手法を披露、プラットホーム提供者と実務推進者の意気の合ったところを見せた。参入に意欲のあるSM企業にとって、参入障壁が低くなったとの印象を与えた。


  青木氏はネットスーパー事業においてはリアル小売業の経験の必要性は全くなく、既存へのこだわりがネット事業の妨げになると強調。ユーザーを購買に導く6つのプロモーションの具体的効果を例示。また、1店舗の会員数が2,000人を超えることが黒字化の条件とした。


  菓子氏はイニシャル、ランニングコストを勘案した会員募集手法とメーカーとコラボによる販促、ネットスーパー、トップページ作成の工夫などについて独自の視点から見解を示した。


  先行リードするIYを追いかける各社が今後どのような戦略を採るか、検討する際にサジェスチョンを与えるセミナーとなった(本誌2〜10頁にセミナー講演内容の一部を掲載しています)。


今週の目次




ストアジャパン社 ネットスーパー誌上セミナー
小売の表舞台に踊り出たリアルとバーチャルが融合するネットスーパー

最小のコストで最大の効果を上げるための仕組みを模索
 イオンリテール 菓子 豊文 氏
何よりもデータ分析。そして楽天会員6,200万人が強み
 東急ストア 斉藤 隆 氏 / ネッツ・パートナーズ 片田 浩志 氏
壮大な構想膨らむIY堂のネットスーパー事業の現状と将来
 イトーヨーカドー 青木 繁忠 氏


SJ新店レポート

生活シーンに合わせた売場、同社初の2フロアの居抜き
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活気ある商店街立地でスクラップ&ビルド
 マルエツ元住吉店


チェーンストア・コンビニ7月度販売概況

猛暑日多く、盛夏商材動く、景況感DIも50超える
 回復傾向顕著に、コンビニ、14か月ぶりに既存店プラス


今週の開店情報一覧


ビジネスガイド社

グルメ&ダイニングスタイルショー秋2010開催迫る


カスタマー ディライト・17 小澤信夫

顧客の感動・歓喜・大喜び


企業動向

伊藤ハムと味の素の資本系列、農水省の基準承認受け


食品マーケティング

「食べるラー油」どこまで広がる需要の裾野
 ※冷食にも「具入りラー油がうまい!ザーサイ炒飯」など登場
フジッコ「こだわり煮豆」〜「おかず畑」シリーズに新戦略


今週の大店立地法公示速報


交差点

「流通のからくり」を公開した商売を



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