No.557-7/20
日本ＳＭ協会設立10周年を機に、清水会長が名誉会長、
川野副会長が新会長に就任 （7月9日の記念パーティで握手する両者）
「この協会を創る10年前は色々あった。現在、通常会員104社と食品スーパーの協会で最大。大正生まれの野戦で育ってきた私ではもう裁き切れない。川野さんのような正規軍の人でないと世界的に変化する環境で凌駕することはできない」と清水信次名誉会長。「（小売業界で）働きたいという人が沢山出てくる協会にしたい」と川野幸夫新会長。「私達は食生活というライフラインを担っている。もう一つは消費財の供給機能としてサプライチェーンの中で消費者に一番近い存在にある。残念ながら小売業界の中で食品スーパーは新しい業態で、団結しずらい部分もあるが、他団体と協力して私たちの発言力を高めていきたい」。
JSA設立10周年を機に新体制に移行
「スーパーマーケットの健全な発展と普及を図ることにより、わが国食料品流通機構の近代化・合理化を促進するとともに、より豊かな国民生活の実現に寄与すること」を目的として、1999年7月12日に設立された日本スーパーマーケット協会（略称JSA）。今年7月9日、協会設立10周年記念のパネルディスカッションとパーティを都内のホテルで開催した。
同協会の通常会員の資格は、食料品の売上構成比が原則50％以上のスーパーマーケットで、10店舗以上、または年商10億円以上のものと定義されている。現在、通常会員は104社、2008年度の総店舗数は7,138店で、総売上高は約6兆290億円。小売団体としては、GMSを中心に組織された日本チェーンストア協会の年間総売上高13兆1,703億円の約半分、日本百貨店協会の7兆3,814億円に迫る。当然ながら食品スーパーの団体としては国内最大規模に成長している。
JSA発足から10年間、同協会の会長を務めてきた清水信次会長（ライフコーポレーション会長兼CEO）がこの度、名誉会長となり、川野幸夫副会長（ヤオコー会長）が新会長に就任した。新体制発足に合わせて8月から新しい事務所（東京都中央区日本橋本町2丁目6番3号、電話03−3661−4967）に移転する。
「過去の歴史を振り返ってみても、人材がすべてを左右する」と清水名誉会長は強調し、今後もSM業界の人材育成に力を注いでいくことを使命に掲げながら、後任の川野新会長に全幅の信頼を置く。川野会長は「SM業界は生・配・販の分業でいくしかない。生活者のために役立つ業界となるため、協会を情報交流の起点となる場にしたい」と語る。8月3日には他団体である日本セルフ・サービス協会と全国スーパーマーケット協会が合併するが、新団体とも密に連携をとりながら、将来的には日本スーパーマーケット協会とも一緒になる可能性も高い。
今週の目次
新 激戦地 ストアシーイングMAP3
栃木県 渡良瀬川周辺
ＳＪ新店レポート
郊外型SCの核店舗、フレッセイと顧客争奪戦に入る
フードスクエアカスミ クロスガーデン前橋店
GMS撤退跡に生鮮強化＋EDLPのSM
フーズマーケットホック平田店
郊外型の大規模SC内に、高質SMとして展開開始
パレマルシェららぽーと磐田日本スーパーマーケット協会
設立10周年記念パネルディスカッション
〈10年後の考察〉「日本流通業の現状を整理し、今後の10年間を展望する」MDフラッシュ
今週の業界トピックス
イオン 第1四半期決算は最終赤字
ドン・キホーテ 熱血商店街プロジェクト本格スタート今週の開店情報一覧
クレーム・トラブル対応と解決のコツ 42 小澤信夫
◎感動・感激編 プロの店内・売場案内をみた！
SMで売れる発酵ウコン 青山ナチュラルフーズ
ミネラル豊富な無添加・健康食品
企業動向
味の素、秋の商談会は新規分野や既存品強化と積極策（上）
食品マーケティング
市販向け冷食、弁当用が市場をリード
＜秋向け新商品発表＞
アクリフーズ、国産素材で和惣菜メニュー
味の素冷食、ジューシーハンバーグなど
全国かまぼこ連合会が「かまぼこの健康機能性」を説明今週の大店立地法公示速報
交差点
昨日の敵は今日の友
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