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No.543-4/6

イオンリテールが小型SM「マックスバリュエクスプレス」
1号店をオープン(川口末広店)

No.543号

  3月24日(火)、イオンリテールは店舗面積1,000u以下と、通常の「マックスバリュ」の約半分の規模で「マックスバリュエクスプレス川口末広店」を埼玉県川口市内にオープンした。同店から1q以内にはヤオコーやサミット、ビッグ・エー、マルエツ、西友が営業し、昨年11月にイトーヨーカドーからDS業態に転換した「ザ・プライス川口店」もある。工場閉鎖後、駐車場だったところに出店した川口末広店は国道122号線で他のライバル店と分断されており、競合激しい川口市内のちょうど空白地帯に登場した。


イオングループのマックスバリュ東海は昨年8月下旬に通常の「マックスバリュ」より小型の店舗面積1,000u以下の「マックスバリュEX(エクスプレス)」(以下EX)の展開を始めた。今年2月末に川原店をS&Bで一時閉鎖したため(今夏、再オープン予定)、現在12店を展開する。このうち、もともとマックスバリュ東海の店を「EX」としたのは3店で、営業譲受したシーズンセレクトからの転換が7店、ジョイフル東海からの転換が2店。


マックスバリュ東海の「EX」のコンセプトはローコスト・ロープライスを追求した店舗で、最終的には荒利率23%、販管費19%を目指す。ただし、シーズンセレクトから引き継いだ店が多いため、まだかなりハードルが高いそうだ。取扱品目数は6,000アイテム。当初はレギュラーマックスバリュの1割強の「安さ」で商品を提供したが、不況の影響で通常店でも現在は価格引き下げを実施しているため、価格差がなくなってきているという。販売している鮮魚や精肉はセントラル加工で、惣菜は店内製造、青果も店内加工。営業時間の基本は午前9時〜午後11時半まで。


一方、イオンリテールが今回開発した「マックスバリュエクスプレス」1号店も店舗面積1,000u以下。川口末広店は24時間営業で、生鮮3品や惣菜、加工食品、デイリー食品の他に、登録販売員を2名配置して医薬品も取り扱う(午前9時〜午後9時までの販売)。総取扱品目数は約8,000。通常の2,000u以上のマックスバリュの6割減、同規模の小型店の4割減の品揃え。4月中旬には「ベストプライスbyトップバリュ」も販売する予定だ。従業員数71人(頭数)のうち、正社員は店長と生鮮担当、グロサリー担当、後方担当の僅か4人。


イオンリテールは路面型の単独店として、「マックスバリュエクスプレス」を人口密度の高い関東圏内に集中して今後も出店。年度内にあと2店を出店する予定だ。あくまでも可能性としての話だが、先のマックスバリュ東海のように店舗譲受した店の転換もありえ、居抜き出店もありえるのかもしれない。


今週の目次




チェーンストアのエコストア特集(5)

改正省エネ法施行を控えその対応を聞く
 第5回 イオン
 照明、熱源を中心に省エネ化を推進
 イオン グループ環境・社会貢献部部長 泊 健守 氏
 イオン グループ環境・社会貢献部 木下 順次 氏


SJ新店レポート

食の提案を強化し、酒とおつまみコーナーを隣接
 サミットストア ミナノ分倍河原店
マリンスポットにオープンした「ラ・ムー」が展開するDS商法
 大黒天物産 ラ・ムー 大蔵海岸店


チェーンストア・コンビニ2月度販売概況

1日少なく、気温高めでGMS、SM5〜10%減
 消費減退広がる、コンビニは10ヵ月連続プラス


クレーム・トラブル対応と解決のコツ 35小澤信夫

「高齢者により優しい目線で接客を」「お客様のシグナルに気づいて欲しい」


CVS業界動向

コンビニ各社はフライヤー商品に注力


MDフラッシュ


今週の業界トピックス

東京圏駅ビル開発 4月からアトレに社名変更
ベルプラス・伊徳・タカヤナギ・マルイチ 東北地区のCGC加盟企業4社が統合


今週の開店情報一覧


ネット市場動向2009


企業動向

伊藤園 今月初旬から野菜スティックに新規参入


食品マーケティング 冷食・調理品に創作メニュー

マルハニチロ食品、地味ながら売れ筋探求
 肉・魚・野菜の複合メニュー拡げる


今週の大店立地法公示速報


交差点

イチローの決勝打



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