≫ウィンドウを閉じる


No.539-3/2

関西流通業界の“春一番”。
流通最前線企業の使命は「一層重大」

No.539号

  「2月は逃げる」の例え通り、あっという間に過ぎ去った28日間。明けてはや3月、スーパーや百貨店の大半の企業は新年度を迎えた。“春一番”のような風が吹く日、街に出て、ファインダー越しに店舗風景をスケッチしてみた。「漢字四文字」をそれぞれの画像に当てはめると「買収合意」「開通半年」「新規開店」「開業延期」「行列人気」--となったが、個人消費の受け皿となる流通最前線企業の使命は「一層重大」なことは、変わりないようだ。


表紙の写真「買収合意」は大阪のメインストリート・御堂筋に軒を並べる心斎橋の「大丸(右側のビル)とそごう」だ。この老舗百貨店同士が一体になるとは、感の鋭い浪速っ子でも想像できなかった。2つのビルをつなぐ連絡通路がお目見えする日も近い?


京都と大阪を結ぶ京阪電車。大阪中心部は淀屋橋が終点だったが、昨年10月、天満橋から中之島まで新線が開通してやがて半年。渡辺橋駅などでは、京阪ザ・ストアが地下コンビニ「アンスリー」を開設=写真「開通半年」。周辺ビルの建て替えなどもあり、人の流れが少ないのが悩みの種だ。


大阪の中心部でも新築マンションがニョキ、ニョキ。だが、都心回帰した“新住民”が一番困るのが日々の買い物だ。食品スーパー最大手のライフコーポレーションは25日、堺筋沿いに天神橋店をオープンした=写真「新規開店」。食品だけでなく、2階には衣料品と生活雑貨があるので助かる。


イオンが奈良県・大和郡山市の国道24号線バイパス沿いで建築を進めていたSCの開業が延期されることが明らかになった。地元では、「近くのスーパーセンターが閉鎖されるのでは…」など、様々な噂が飛び交っていたが、こうした声は、しばらくストップしそうだ=写真「開業延期」。


昨年末は滋賀、兵庫、奈良の3県で、「西日本最大級のSCが相次いでオープン」のニュースが業界を賑わしたが、今年は一転。大型店の出店は鳴りをひそめ、小粒でディスカウント色を濃くした店舗が主流になりそうだ。写真「行列人気」のように、いったん「おいしいロールケーキ」と評判が立てば、気の短い大阪人も80分以上も行列して買い求める。時代が求める流れに「先乗り」することが改めて求められている。


今週の目次




チェーンストアのエコストア特集(2)

改正省エネ法施行を控えその対応を聞く
 第2回 サミット
 本部・全店舗で取り組むISO活動をベースにCO2削減目指す
 サミット店舗開発部マネジャー 桟 豊樹 氏


SJ新店レポート

SMとHCを融合させ、居抜き出店
 スーパーバリュー入間春日町店
惣菜強化型の駅前店舗、寿司の売れ行き好調
 Odakyu OX鶴川店


Special Interview

開店90日後に100万人の来場者を達成
 IKEA新三郷 店長 泉川 玲香 氏


チェーンストア2009年5月期上半期決算

3社とも増収増益


クレーム・トラブル対応と解決のコツ 33小澤信夫

不感症になっている現場の接客サービス、お客様の痛みを感じて欲しい!
心身ともに打ちひしがれた心を!


今週の業界トピックス

日本スーパーマーケット協会 新型インフルエンザ対策で緊急アンケート実施
サミット 川口赤井店のレジ袋有料化を一時中止、売上減で経営判断


人事異動

スリーエフにトレンドを見る(5)

惣菜・食事パン


MDフラッシュ


今週の開店情報一覧


業界動向

中央酪農会議やJミルクなど需要喚起へ積極策


基本方針『選択と集中』 大塚ベバレジの09年戦略

『ジャワティストレート』にレッドとグリーン発売


食品マーケティング

フジッコの上期、新戦略
キユーピー、業務用新商品の試食会


今週の大店立地法公示速報


交差点

「おくりびと」からのメッセージ



≫ウィンドウを閉じる