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No.535-2/2

大不況を乗り切るユニーの「社内改革」のシンボル店
「ピアゴ」第1号店がオープン

No.535号

  名古屋市内を南北に貫く、国道247号線。片側3車線の幹線道路だが、南区柴田本通の西側にワインレッドの下地に白でくっきりと浮き出た「ピアゴ」の看板がお目見えした。昨年夏、ユニーとユーストアが合併して、新しい店舗名称を「ピアゴ」としたが、その第1号店が旧ユニー柴田店の跡地に建て替えられて1月23日、オープンした=写真。同店は、これまで展開していた上質スーパーの流れをくむ「ラ フーズコア」をミックスした“新業態”店で、大不況を乗り切るユニーの「社内改革」のシンボルでもある。

「ピアゴ」改名で「社内の仕組みを一から見直した」


旧ユニー柴田店は39年前の開店で、地下1階、地上6階建て、売場面積7,000u超の地域のシンボルSCだったが、環境変化や競合激化もあり、2007年に閉店した。その後、地元からの要請もあり、再びこの地に店舗を建設することになった。


開店の2日前、竣工式後に開いた記者会見でユニーの前村哲路社長は、「(改名に当たり)社内の心の変化をとらえる必要があった。メッセージ性を込めるため、25人のプロジェクトチームを組み、社内の仕組みを一から見直した」と、新シンボル店を開店する意義を強調した。


「生活防衛時代」になると、これまでのこだわり路線を一変、「単なる安売り店」に走るスーパーが多い中で、ユニーは品揃えや品質を維持しながら、お手ごろ価格で、しかも「おもてなしの心」があふれた店舗を目指す。ローコスト経営を維持し、PB比率も食品では12.6%まで高めている。


ピアゴとは、イタリアのPIACEVOLE(ピアチェボーレ=楽しい)とLUOGO(ルオゴ=場所)の合成語だ。「毎日楽しく買い物ができる、身近で心地のいい店」の意味を込めた。「ピアゴ ラ フーズコア」となると、伊・仏・英語の合成で、舌をかみそうな名前になるが、混沌の時代には、ふさわしいのかも。何より、旗振り役の前村社長が「看板と色調も気に入っている」のがいい。


店舗の場所は名鉄常滑線の大同町駅と、一つ先の柴田駅のほぼ中間にある。道を聞いた4〜5人の声は「ユニーがつぶれて、何か別の店ができたみたい」とか、「お寿司屋さんが開店したけど…」と、開店を知らない様子だった。ユニーのチェンジが浸透するのはこれからだ。「Yes,ピアゴ can」は待ったなしだ。


今週の目次




SJ新店レポート

S&Bでピロティ化、利便性強化
 いなげや八王子中野店
イオンのPBとマイカルの地域対応をミックス、相乗効果生む
 草津サティ店
スウェーデン食品売場併設したホームファニシングストア
 IKEA(イケア)新三郷


クレーム・トラブル対応と解決のコツ 31小澤信夫

お客様を見下げないこと、もっと優しく丁寧に応対すること!


SJチェーンストアの危機管理シリーズU-(2)

「新型インフルエンザ対策」の第一歩


チェーンストア・コンビニ12月度販売概況

土日少なく、天候高めで衣料品・住関連品苦戦、SM堅調
 年末は28日〜31日の分散化傾向、コンビニは8ヵ月連続プラス


今週の業界トピックス

日本SC協 大阪で開催された「日本SC全国大会」
日本生活協同組合連合会 品質保証体制の再強化と事業改革を推進
相鉄ローゼン ダイエー出身の丸紅社員2名を取締役候補に


人事異動


今週の開店情報


MDフラッシュ


スリーエフにトレンドを見る(2)

ひな祭り


食品マーケティング

冷食マーケットの活性化に上期の新商品
 アクリフーズ 上期新商品は家庭内惣菜メニュー強化
 ニチレイフーズ 市販用新商品は国産強調の3品


業界動向・企業動向

雪乳と日本ミルク10月に持株会社設立
味の素2009年春季新商品商談会


今週の大店立地法公示速報


交差点

オバマ演説と店内放送



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