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強風下でも集客する
「アウトレットモール」の熱気を上空から観察
2009年が明けて、1月も半ばを過ぎ、はや2月の声を聞くころとなった。とは言え、世界的な景気の下降が影響して昨秋以降、流通業界を取り巻く話題は、どれも暗いものばかり。閉そく感が漂う中で、気を吐いているのがアウトレットモールだ。写真は大阪府泉佐野市の海岸べりにある「りんくうプレミアム・アウトレット」だ。沖合5kmには「関西国際空港」が浮かび、海外からの来店客も。風速10mを超える強風下でも、安いブランドを求める人が歩道橋を行き交う。南に車で10分の「イオンモールりんくう泉南」行きの連絡バスもあり、ショッピングの熱気の帯が続く。
かつてのレジャーセンター「今日版」
ブランド物が安く手に入る「アウトレットモール」は、ファッションに敏感な若者を中心に根強い人気がある。風が強い冬場の休日、バーゲンシーズンと重なったせいだろうか、予想以上の人出だった。
大半は車で来店する。平日は団塊夫婦が連れ立って、ゆったりとした買い物を楽しみ、休日は若いファミリー層がドライブがてら訪れる。夜はライトアップされた施設で、カップルのデートスポットとしての人気が高い。
りんくうタウン駅に直結する大和ハウスが運営するショッピングゾーン「りんくうプレジャータウン シークル」内では、子ども連れを当て込んだキッズテーマパークなどの遊戯施設があり、山陽マルナカが食品スーパーを出店している。家電やインテリアがないと思っていたら、道路を隔てた東側にヤマダ電機とニトリが軒を並べて出店していた。
逆風下の景気でも、かなり集客しているアウトレットモールだが、景気下降の影響がここでも現われている。買い物客をじっくり観察してみると、持ちきれないほど買い込む人はまれだ。多くは、お目当てのものが見つかるまで、じっくり、各店を回りながら買い込む。売上を支え、平日対策にもなっていた韓国や中国からの“買い物ツアー客”も激減した。
シークルの敷地内には、高さ85mの大観覧車がある。昨年末にはボーリング場がオープンし、近く「温浴施設」も開設される。ペットを遊ばせるドッグランがあってもいいかもしれない。まるで日本の高度成長期に各地ではやったレジャーセンターの「今日版」のようだ。車社会だから、アルコール抜きで日帰りで楽しめる施設が求められているのだろう。
今週の目次
SJ速報 スーパー各社の年末年始商戦
大手はイベントが奏功し、集客アップ
年末年始は家で過ごす。ＳＭに追い風だが、低価格傾向はっきり新年社長インタビュー
本格的な生残り合戦時代に備え競争の優位性確立へ
マルエツ社長 高橋 惠三 氏ＳＪ新店レポート
創業の地に生まれ変わって登場
ピーコックストア・香里ヶ丘店
同社初、新幹線高架下の新店
エコス与野鈴谷店チェーンストア2008年9月期決算
増収増益はマルキョウとダイイチの2社
PLANTとマミーマートは増収減益クレーム・トラブル対応と解決のコツ 30小澤信夫
忘れられている「礼」の心
スペシャルインタビュー
組織経営で高電位治療器の普及に全力
ココロカ代表取締役社長 樋渡 智明 氏 に聞くMDフラッシュ
今週の業界トピックス
イズミヤ 生え抜きの坂田専務が社長、林社長は会長に人事異動
ハマさんのコーヒーブレーク・58 コラムニスト 浜本經道
雇用安定の解決策
09スーパーマーケット・トレードショー
SMは何を学び、何を得るか
食材ノートコラム・19 レンコン
企業動向
AGF、09年春の新商品は「ブレンディ」ブランドの補強が主力
食品マーケティング
鍋用スープへバリエーション拡大一途 事業系ダイショーの戦略
アクリフーズが冷凍パイシート普及に新戦略今週の大店立地法公示速報
交差点
入学式のコーディネイト
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