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No.518-9/29

豪華客船のような外観。
「ピエリ守山」が琵琶湖大橋東岸にお目見え

No.518号

  「近畿の水がめ」と言われた琵琶湖。ここしばらく、渇水のニュースなどとは無縁で、治水面での有難味は薄れている。一方で、内陸部の工場進出や京都・大阪への通勤の便利さが見直されて人口が増え、滋賀県には大型商業施設が続々と開設されている。堅田と守山を結ぶ琵琶湖大橋。その東詰に大和システムがデベロッパーとなった「ピエリ守山」が9月20日オープンした。クルージングモールと名付けられ、対岸から眺めると、10万トンクラスの豪華客船が停泊しているように見える。同モールには、バローが滋賀初進出の店舗を構えている。


  バロー以外に200店舗の専門店を集めた大型ショッピングモールは、琵琶湖畔の自然環境を最大限に生かし、「リゾート感あふれる雰囲気の中で、買い物や食事を楽しんでもらおう」という“新世代対応”が大きな特徴だ。


  豪華客船をイメージしたユニークな外観とモール内部の曲線で構成は、そっくり“マリン仕様”だ。2階のレストラン・フードコートゾーンからは、琵琶湖大橋や比良山系の山々を眺めながら食事ができる。またデッキを降りれば新設された「ピエリ守山港」の桟橋に通じている。


  ここから琵琶湖のクルージングを楽しむことができる。琵琶湖大橋周辺を25分かけて巡るミニクルージングの他、草津や大津まで回る本格的な周遊コースが用意されている。  こうしたアイデアに「満員盛況だろう」とカメラを向けたが、乗客はチラホラ状態で、運行担当の琵琶湖汽船の関係者も拍子抜けの表情だった。


  「買い物をするのに、わざわざクルージング船に乗るのだろうか」という素朴な疑問が頭をよぎるが「もっとPRに努め、巻き直す。上下船時の汽笛も長く鳴らし、注目を集める」方針だ。そういう間にも、周辺ではどんどん大型店の建設が進んでいる。内陸部では大津一里山のユニー、近江大橋東詰のイオンモール草津、平和堂の堅田店の建て替えオープンなど、既存のイズミヤのSuCなどを巻き込んで、11月のオープンラッシュを迎える。


  完全なオーバーストアで、し烈な競争に陥ることは必至の情勢だが、どこが計画通りお客をつかむのか、楽しみになってきた。「ピエリ守山」の核店舗として初めて滋賀県に進出したバローは、普段通りの店づくりで集客している。「毎日いつでもこの挑戦」が、お客の購買心理にどう働くのか、注目したい。


今週の目次




チェーンストアの危機管理対策(12)

「食の安全性」をどう図るか
従業員をも疑わざるを得なくなった現状から目を離してはならない


SJ新店レポート

惣菜強化型で展開、売場をオープンキッチン化
 Odakyu‐OX万福寺店
「エコロジーと食」を考える、生活提案型SMとして展開開始
 フードスクエアカスミピアシティ石岡中央店


今週のニューストア

長崎屋 MEGAドン・キホーテ北鴻巣店


今週の業界トピックス

イオン・吉野家 イオンの電子マネーWAON 吉野家で全店導入へ
サークルKサンクス 新パスタブランド「ルベッタ」販売開始


今週の開店情報一覧


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

SMは商品開発の時代、惣菜は上位10品目目と回転率が勝負


この秋、ビールが熱い
小西酒造、ヴェデット・エクストラホワイト投入

新タイプのホワイトビールで勝負
ベルギービール20年の販売力


食品マーケティング

冷食、下期向け戦略食品は何か?
 アクリフーズ、国産「おいしいにっぽん」シリーズの強化
 羽田誠一社長、下期巻き返しを目指す
牛角ブランド「市販用キムチ」のシェア10%狙う


今週の大店立地法公示速報


交差点

今こそ商品道の原点へ



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