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No.497-4/21

会員制ストアのコストコが
埼玉県に初進出。連日大盛況に

No.497号

4月4日、コストコホールセールジャパンは埼玉県入間市の国道16号線沿いに国内8店目となる「コストコ入間倉庫店」をオープンした。三井不動産が開発した「三井アウトレットパーク入間」の敷地に隣接しており、商業集積地の中への出店はコストコとして初めてとなった。同社1店当たりの平均日商は平日2,000万円、休日で6,000万円だが、これを上回っている模様。立地が良いことと、首都圏内で5店目ということから認知度も上がり、地域では待ち望まれていた店のようだ。


土日祝日は国道16号線沿いの圏央道・入間インター付近が現在、大渋滞となっている。原因は4月4日に開店した「コストコホールセール入間倉庫店」と、隣接して4月10日にオープンした「三井アウトレットパーク入間」に客が殺到しているためだ。アウトレットモールを開発した三井不動産は約3,200台、隣のコストコで800台の駐車台数を確保したが、国道16号線からの車の進入路が1ヵ所に集中してしまい、駐車場まで入るのに長い時間がかかってしまっている。


もとは光学レンズメーカーのHOYA武蔵工場だった場所。約2万5,000uのコストコも含め開発した総敷地面積は約11万uに及ぶ。「三井アウトレットパーク入間」の延床面積は約9万8,000u、店舗面積は約3万2,000u。181店のアウトレットショップなど合計204店が営業。車で90分圏内の1,400万人を対象として、年間600万人の来客数を見込む。初年度の売上目標は260億〜280億円。


一方、コストコ入間倉庫店の売場面積は9,988u。コストコが日本に初進出したのは1999年4月。福岡県久山町に1号店をオープンし、現在は8店展開。国内のコストコ1店当たりの平均年商は115億円。休日は平日の売上の3倍になるのが通例だが、入間倉庫店は平日でもレジに長い行列ができている。「首都圏5店舗目で認知度も上がっており、地域に待ち望まれていた店」とコストコ側は言う。オープン前に同店の会員数は通常の約3倍の4万3,000人に達する記録を作った。通常の店では3割が法人会員だが、新店では9割が個人会員という。


有料の会員制ストアとしてアメリカンサイズの大容量商品を揃える。常にカテゴリー上位2品の安い商品を提供し、定番商品は置かずにオリジナル商品を売り切るため、トレジャーハンティングを演出する。来春には埼玉県三郷市に9店目を出店する計画だが、宮城や静岡、愛知、京都、大阪、広島などにも出店を検討中らしい。


今週の目次




SJトップインタビュー

女性店長切り口にワークライフバランス問題に取組む
 カスミ社長 小濱 裕正 氏


SJ新店レポート

「学研都市」東端で開発進むニュータウンに強力SM
 平和堂・フレンドマート木津川店
ニトリとクローズドモールの惣菜強化SSM
 いなげや浦和中尾店
赤字になる前にDSに転換し、売上アップを図る
 カスミ・FOOD OFFストッカー北本店


クレーム・トラブル対応と解決のコツ 12小澤信夫

迷ったり、お客様の様子を不審に思ったら、
もう一度、いや「お客様は常に正しい」を復唱しよう


今週の開店情報一覧


今週の業界トピックス

日テレセブン 日本テレビ、セブン&アイ共同出資会社が本格稼動
持続可能な社会をつくる元気ネット 容器包装3R新時代フオーラム第3弾


チーズ売場の提案コーナー SJパトロール隊の目

チーズ売場活性化には時宜を得たSMTSの企画


企業動向

伊藤園
 市場低迷傾向に新特保飲料「カテキン緑茶」投入


食品マーケティング

マルハニチログループの統合披露
 マルハニチロ食品など4つの新事業代表紹介
フジッコ、フルーツゼリー分野にも販促推進


今週の大店立地法公示速報


交差点

売場からバターが消えた



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