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No.494-3/31

採用難の流通業界にも続々と新入社員
(セブン&アイグループ合同入社式で手話を練習)

No.494号

学生にとって売手市場と言われる昨今の採用環境の中、セブン&アイ・ホールディングスでは3月13日(木)、 都内ホテルで「グループ合同定期入社式」を開催した。昨年より2社125名多い16社1,465名が参加し、 社会人としての第一歩を踏み出した。


「採用環境は学生にとって売手市場。学生は選択肢を沢山持ち各社各業態を受験している。 就職氷河期と言われた時代に比べ自分の意思で業態、会社を決めている。その意味で新入社員には小売に興味を持つ人、 適性があると自ら確信している人が多い。退職率もイトーヨーカ堂1万1,000人の社員の5.7%でバブル期の12%台に比べ半減、 1年以内の退職率も1〜2%でアンマッチは数人に留まる」と、太田喜明イトーヨーカ堂取締役専務執行役員管理本部長は 昨今の就職者事情を語っている。


セブン&アイ・ホールディングスでは今年新たに赤ちゃん本舗、ロフト、ヨークインシュアランス、セブンアンドワイの 4社が加わり16社になり、ヨークベニマル、セブン&アイ・フードシステムズを除いた各社で入社社員数が増えた。 特にイトーヨーカ堂は223名と97名増。今期の出店はアリオ鳳(堺市)、本牧(横浜市)の2店に留まるが、 「サービス、接客を強化するため」(太田本部長)、高卒者を大幅に増やした。今年の採用は大卒・短大卒を200名強 (高卒未定)と倍増の計画。


他のGMS系大手チェーンも西友を除いて採用者を増やす傾向にある。イオンは前年を若干越える700名強と多く、 来期も同程度の採用を計画。ダイエーは126名と昨年の4倍増の新入社員があり、来期採用は更に倍増の250名を計画、 SM5〜6店の出店を予定、地道な成長戦略を進める。ユニーも今年150名の大卒者採用予定だったが177名と2割近くも上回った。 「良い人材がいたため採用した。来期も人材優先で採用する」(ユニー広報)と積極採用を行う方針だ。


今週の目次




SJ新店レポート

ランチ需要を見込んだ小型店、中心市街地に居抜き出店
 フレッセイ前橋プラザ店
鮮魚、総菜中心に地域一番店狙う
 サミットストア新座片山店
30坪の小型店、ベルビー赤坂店の社員が兼務
 キノクニヤ アントレー赤坂Bizタワー店


チェーンストアの危機管理対策E

新入社員のための「衛生管理入門」
 個人レベルでできる「衛生管理」


流通業界版「間違った日本語」・その34(株)島田研究室・代表 島田陽介

「味と記憶力」2


今週の業界トピックス

トヨタ自動車・トヨタオートモールクリエイト
 オートモール併設の複合商業施設「トレッサ横浜」開業
JR東日本ステーションリテイリング
 駅ナカ新業態店「エキタマ」を田町駅にCFSコーポレーション
 石田岳彦副社長が社長に昇格
イオン 中期経営計画の基本方針で、規模拡大路線を変更
イオン 「2日間だけですが…」 円高先取りセールを開催
サミット 新商品人気1位はカゴメの「野菜生活100黄の野菜」


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

コミュニケーション型のリーダーが求められる成熟期の小売業


今週の開店情報一覧


小太郎がゆく タクシーサービス考


大塚ベバレジの08年「水戦略」 目標は114%、1,600万ケース

クリスタルガイザー、多品目戦略で輸入1目指す
ヨーロッパ商品は Water Forum21で情報発信と消費者育成を


食品マーケティング 行楽シーズンと「お弁当のおかず」

手作りと普及型、簡便性食品の活用


今週の大店立地法公示速報


交差点

SM50年、今変わるとき



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