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No.470-9/24

駅ナカ戦争。都内の駅に商業施設が
相次いで開業(エミオ中村橋)

No.470号

西武池袋線・中村橋駅の高架下に「Emio(エミオ)中村橋」が9月14日にオープンした。広い意味でのいわゆる駅ナカ商業施設で、高質な食品スーパー「ザ・ガーデン自由が丘」が加工食品と日配食品、青果を展開する。同じ売場内にコンセ形態で鮮魚の「魚喜」、精肉では「肉処せんや」が営業。また、惣菜はキッコーマンデリカの1号店「萬菜亭(ばんざいてい)」が展開している。西武鉄道は現在、積極的に駅ナカ商業施設の開発に力を入れており、8月31日には女性の癒しをテーマとした「エミオ練馬」をエミオ業態の1号店としてオープンしている。


人が数多く集まる首都圏の駅ナカに商業施設がオープンするケースが増えている。10月5日、東京・立川駅にJR東日本ステーションリテイリングが「エキュート立川」を開業する。駅直結型のライフサポート機能を充実させ、保育施設やベビー休憩室なども展開。開発面積1万1,500u、売場面積は4,300uで、初年度40億円、2年目以降100億円の年商を目指す。


●同社が「エキュート」を手がけるのは今回3件目で、現在は大宮駅と品川駅に展開。「エキュート大宮」の売場面積は2,300uで、69店が営業。2006年度の年商は92億円。一方、「エキュート品川」は1,600uで、46店が営業。2006年度の年商は66億円。


●10月25日には鉄道会館が東京駅改札内、地下1階に「グランスタ」をオープンする。開発面積は4,500uで、店舗面積1,500u、45店営業し、初年度は23億円、2年目以降は年間56億円の売上を想定する。


●西武線の中村橋駅の高架下にも9月14日、延床面積283坪の駅ナカ商業施設がオープンした。東京都練馬区の中村橋駅周辺には商店街がある。コモディイイダ、つるかめランド、スーパーやまさんなどの中小規模店が多く営業する。高架下の駅改札口正面に西友中村橋店が売場面積709uで、朝8時から深夜1時30分まで営業。改札を出て反対側の自転車置き場の手前に西武鉄道が出店した「エミオ中村橋」と競合する。同施設のコンセプトは「上質な食生活」。施設内にはシェルガーデンの高質スーパー「ザ・ガーデン自由が丘」が売場面積59.6坪で展開する。レジは5台設置。また、コンセ形態で魚喜が鮮魚と寿司を32坪で展開し、山形牛や鹿児島産豚、宮城産和豚もち豚、宮城産森林どりなど国産を中心に精肉を販売する「肉処せんや」が27.2坪で展開。惣菜売場ではキッコーマンデリカが新業態店「萬菜亭」を初出店。面積は11.3坪。店内で調理した弁当や惣菜を提供し、大皿に盛られた料理をバイキング形式で販売する。


今週の目次




SJ新店レポート

メニュー提案コーナーを随所に設置
 カスミ荒川本郷店
ミールソリューションのニューステージ店舗
 ヤオコーユニモちはら台店


関幸雄の流通コラム 流通戦略アドバイザー

現場発の考える店舗運営をできるかが競争生き残りの鍵


注目のニューストア オーケー南六郷店

サミット撤退跡に南六郷店開店


今週の業界トピックス

日本生活協同組合連合会 献立を考えるのが面倒な人が約6割−子育て中の人にアンケート
イオン マルエツの筆頭株主に、33.2%の議決権所有
西友 450名の早期希望退職を募集、45億円の特損計上
スリーエフ スーパースイーツと高品質スイーツ共同開発
大丸ピーコック 不二家商品の取扱い再開

今週の開店情報一覧


小太郎がゆく

磨いているか


流通業界版「間違った日本語」・その27
(株)島田研究室・代表 島田陽介

「豊かさ」1


市場活性化への秋冬商品 日本盛のバリエーション

「純米辛口」で新訴求、純米酒の間口拡大戦略
北海道の好適米吟風使った「吟風吟醸酒」その他で新鮮さ出す


食品マーケティング

インタビュー アクリフーズ、羽田誠一社長に聞く
 課題は適正なカテゴリー別、売れ筋商品開発へ
輸入中国産、食材・食品への反応に困惑


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

女性のコーチは女性が一番



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