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No.455-6/4

セブン&アイ、新PB「セブンプレミアム」を発売
(商品を手にするグループ各社の社長

No.455号

セブン&アイ・ホールディングスは5月23日から、グループ各社が結集して独自開発したオリジナルブランド「セブンプレミアム」を発売した。商品開発のキーワードは、日常の食卓を「より豊かに・楽しく・便利に」すること。1.安全・安心2.おいしい3.地域の味4.最高の技術5.ユニバーサルデザイン6.健康応援7.リーズナブル・プライスの7つのこだわりを追求した。イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、シェルガーデンの4社合わせて388店で発売開始。既にチラシには大々的に新PBを掲載し、販促している。


原油価格の高騰に伴う輸送費や製造コスト、包装資材の上昇により、原材料価格がアップしている。バブル崩壊以降、小売各社は消費者心理の冷え込みを懸念し、これまで商品の販売価格を据え置くか、または値下げする、いわゆるデフレスパイラルの役割を担ってきた。ただ、メーカー各社の体力も既に限界に達してきており、小売企業へ供給する商品の卸値を引き上げざるを得ない状況が差し迫っている。


●小売側の対策として、ストアブランドという形で、PBを開発して販売する傾向が強まっている。そんな中、セブン&アイ・ホールディングスは5月23日から、グループとしては初めてのオリジナルブランド「セブンプレミアム」を発売。傘下のイトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、シェルガーデンの4社合計388店で飲料や菓子、調味料など49アイテムを販売開始した。6月からは順次、商品アイテム数を増やし、初年度で約300アイテムの発売を予定。計画では3年後の2010年度には取り扱いを1,000〜1,200アイテムへと拡大し、グループの加工食品・デイリー食品部門の年間売上高1.8兆円のうちオリジナル商品で15〜20%のシェアを見込む。


●PB商品の開発・販売で先行しているイオンの「トップバリュ」は2006年度で2,200億円に達したが、2010年度に3.4倍の7,500億円の売上を目指す。ベルクやカスミ、いなげやといった関東のSMチェーンと資本・業務提携し「トップバリュ」の販売網を増やしているが、今後はダイエーやマルエツとの共同開発・販売も検討。グループシナジーをより強固な形とするため、イオンはグループの商品・物流機能を分社化し、8月21日からイオントップバリュ梶Aイオン商品調達梶AイオングローカルSCM鰍営業開始する。バイイングパワーを活用して、消費者の生活を支える戦略だ。


今週の目次




SJ新店レポート

売上規模3位の店舗を4億円かけて全面改装
 そうてつローゼン成瀬店
ユアーズの新ステージ挑戦店舗
 ユアーズアクロスプラザ高陽店
テスコ3号店は店舗面積150坪で展開
 テスコエクスプレス明大前店


SJ決算レポート CVS篇

主要CVS7社、既存店売上の前期割れが続く
 セブン、ファミリーなど7社のうち5社が減益に陥る


マネージャーのためのヒューマンマネジメント論46小澤信夫

微笑みは、万国共通のパスポート 微笑み、笑顔は、魔力を持っている


チェーンストア・コンビニ4月度販売概況

食品が堅調な動き続ける、SMの既存プラス、3ヵ月連続に
 GMS、全社既存マイナス、コンビニの全店ベースプラス続く


こだわり商品日常化への動き SMトレードショーに変化

中小SMは今こそ商品を見直して時代を変えよう
 育てる努力なしに勝利なし。変化に芽生える店が明日の主流


本格焼酎82社が勢揃い 国分が07年焼酎展示?酒会

1〜4月の本格焼酎前年比100%、芋だけ5%増


企業動向

2007年の中元ギフト市場は8年振りの件数増加!
雪乳、7期振りの復配実現で来期も配当継続に自信


食品マーケティング

冷食、一律特売まかせでない売場への刺激策
 ニチロ、アクリフーズ、味の素冷食の初夏対策


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

加熱する電子マネーとポイント



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