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No.452-5/14

都心部は小型SMの開発ラッシュ
(クイーンズアイ藤沢など)

No.452号

ゴールデンウィーク前の4月25日に2つの新業態店がオープンした。一つは東京都 練馬区東大泉にオープンした「テスコエクスプレス」。英国のスーパー、テスコが出資するシートゥーネットワークは「つるかめ」ブランドの店舗を展開しているが、ようやく日本に1号店を出店した。5月までに都内にあと2店をオープンする。同じ日、クイーンズ伊勢丹はJR藤沢駅の駅ビル「ルミネ」3階に小型店「クイーンズアイ藤沢」を実験的に開発した。両社の1号店がどこまで店舗数を増やせるのか、今後に注目したい。


SM各社は都心部で小型店の開発を積極的に行っている。東急ストアは東急沿線上に店舗面積500〜600uの小型SMを開発する交渉を親会社の東急電鉄と進めていると発表した。東急沿線上にはドル箱の既存店が多い同社だが、今後さらに東急沿線上の駅前開発を強化する計画らしい。年度内には出店したい意向を持つ。


●一方、いなげやは既存の小型店である小金井緑町店(東京都小金井市)を3月17日、「ina(いーな)21」に業態変更した。総店舗数129店を展開する同社は300坪以下の小型店を67店営業する。「いーな21」はその活性化モデルとして期待をかける。これまで経費削減しか実施していなかった同社の小型店だが、競争力を高めるため新業態店を開発した。従来の店より惣菜スペースを3倍に拡大し、反対に生鮮3品を大幅に縮小した点がポイント。


●流通関係者が今、最も注目しているのは、シートゥーネットワークが4月25日に出店した「テスコエクスプレス大泉学園店」。親会社のテスコが日本に初出店した「テスコエクスプレス」の店名が付く小型店舗だが、英国で500店以上あり、韓国やタイ、トルコ、アイルランドでも営業している。ようやく重い腰を上げて食品ディスカウントストアの「つるかめ」ではない小型店をオープンさせた。新店は惣菜と青果を中心に、グロサリーを品揃えしているが、精肉と鮮魚の品揃えは極端に絞っている。レジスピードやサービス面の充実が課題だろう。


●クイーンズ伊勢丹も4月25日、JR藤沢駅の「ルミネ」3階に新業態として「クイーンズアイ」をオープンさせた。同社が実験的に開発した小型店で、惣菜とパンを中心にワインや生ハム、チーズ、ジャム、ドレッシングなどを強化させた。レジスピードとサービス面の強化という難問に取り組む。


今週の目次




SJ新店レポート

英国テスコの小型店が日本に進出
-テスコエクスプレス大泉学園店
発祥の地にサティが戻ってきた、団塊Jrターゲット
-高の原サティ
ライフスタイルを提案する広域商圏型の1号店
-ブルーミングブルーミー港北店


チェーンストア・コンビニ3月度販売概況

食品が堅調な動き続ける、SMは2ヵ月連続既存プラス
-GMS、SM上向き傾向、コンビニは客数減少


ハマさんのコーヒーブレーク・38 コラムニスト 浜本經道

美しい国づくり


今週の開店情報一覧


今週の業界トピックス

ユニバース 東証2部に上場、8年で倍増の売上ペース、年商888億円
マルヤ 不適切な会計処理と指摘され、決算発表を延期


流通業界版「間違った日本語」・その22(株)島田研究室・代表 島田陽介

「繁盛」その2


積極的マーチャンダイジング いなげやの日本酒戦略

自力開発による地酒の充実と灘の強化策に動く
企業努力で前年比113%、特定名称酒の構成比39%に高める


純米蔵のマーケティング 「加賀鳶」の福光屋

金色のしずく好評、加賀鳶の販路拡大で伸びる


企業動向 日清オイリオ

07中元はサントリーやキッコーマンの健康商品を積極導入


食品マーケティング

 ニチロ、業務用チャネルの底上げへ


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

バブルの再来?SC着工ラッシュ



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