≫ウィンドウを閉じる


No.448-4/9

延伸されたモノレールと平和堂などの
商業施設が「新住民」をお出迎え

No.448号

竹林だった丘陵地に千里ニュータウンが街開きし、大阪万博が開催されてから37年の歳月が流れた。今その北部地域でニュータウン・彩都の開発が進んでいる。モノレールが延伸され、新しい駅前には平和堂を核テナントとする商業施設がいち早くオープン。新住民を迎える。商業施設の完成とともに始動した「新しい街づくり」を手掛けるのはデベロッパーの「ミキシング」 (佐藤美樹社長)だ。


◇…新大阪の近くに本社を構える中堅デベロッパー・ミキシング。物件を直接手掛ける開発部隊から手を離れると、運営管理のPM部隊に引き継がれる。企画段階から運営まで、「一気通貫」で取り組むのがミキシングの真骨頂だ。


◇…彩都は20年近く前から大阪府や都市開発機構の手で計画が進んでいたが、バブル崩壊などで、足踏み状態が続いていた。武田薬品工業の研究所誘致には失敗したが、景気回復が本格化し、住んでみたい関西エリアのベスト3にもランク入りした。


◇…総面積743ヘクタールのうち、現在開発が進められるのは西地区だ。人が住み着くには、交通アクセスと商業施設が不可欠だ。3月19日、モノレールが延伸され新駅が開業、ガーデンモール彩都もオープンした。20〜30歳代の子育て層のマンションと、熟年世代の1戸建て住宅が隣接する「健康都市」。食育に熱心な平和堂や無添加ベーカリーなど、コンセプトにリンクしたテナントに白羽の矢が立った。


◇…住民アンケートを取ると、街中にいると当たり前の要望が、多く寄せられる。4月からモスバーガーは電話で注文を聞くというし、ベーカリーカフェではディナーメニュを用意する動きがあるという。


◇…「物件を引き渡せば、それで終わり」――というデベロッパーが多い中で、ミキシングは「短期回収が目的ではない」と地域に密着した施設になるための地道な努力をウリにする。高度成長期にオープンし、高齢化と老朽化が進むニュータウンが多い中で、中部・東部の計画を控える彩都はどのような街になるのか、見守りたい。(P12に関連記事を掲載)


今週の目次




SJ新店レポート

年商450億円目指す巨大SCが横浜に誕生
-ららぽーと横浜
惣菜を入口に配し利便性対応強化
-京王ストア高井戸店
延伸されたモノレール駅前に“新生活応援型店舗”が誕生
-平和堂 フレンドマート彩都店


ハマさんのコーヒーブレーク・37 コラムニスト 浜本經道

桜は意地悪


今週の開店情報一覧


今週の業界トピックス

イオン 4月下旬から独自電子マネー「WAON」発行
西友 3月31日から20店で米国産牛肉を販売再開
アオキスーパー 新社長に宇佐美取締役が昇格
バロー 既存SMを積極的に改装
レジ袋削減 日本チェーンストア協会、レジ袋辞退率30%目標に


今週のニューストア

ダイエー 大宮店改装で直営売場を大幅に縮小


「やまと豚」の拡大戦略 トレードショーで注目されたフリーデン

生肉から加工品までブランド統一の重要性を提案
SMは生産者の顔が見える商品を売ることが大事かつ決め手


提案はサプライズだ! SJパトロール隊の目

ヤオコーが卵売場でクロス・MD


企業動向

カルピス社
-特保飲料「アミールS」発売10周年


業界動向

血圧改善など特保健康飲料市場へ小林製薬など本格参入


食品マーケティング

冷食、売れ筋つくりへ積極策
-ニチロ、お弁当のおかず&食卓向けに新風狙う


今週の大店立地法公示速報


東洋の名言


交差点

ダイエットは大事だが…



≫ウィンドウを閉じる